思いがけない旦那の言葉に、私は絶句した。
誰の子供を妊娠していると思っているのか。
一体この人は、何を言っているのだろう。
私
「じゃあ、私が妊娠したのがいけないっていうの?あなただって、あんなに二人目を欲しがっていたじゃない」
旦那
「二人目は欲しいよ。でも、妊娠した途端に子どものことばっかりになるお前が嫌なんだよ。一人目の時だってそうだったじゃないか。だから俺は……」
私
「だから、なによ?」
旦那
「いや、いい。なんでもない」
言葉を濁してそそくさと家から逃げ出す旦那。
その背中を追いかけようとすると、なぜか義母に阻まれた。
義母
「男の女遊びは甲斐性のひとつなんだから、多目に見てあげたらいいじゃないか。そうやってキーキー喚いて追いすがるから、男が逃げたくなるんだよ」
私
「一体いつの時代の話をしているんですか。今は令和ですよ?」
義母
「いつの時代だって男って生き物はそんなもんなんだよ。あんたの器量が狭いからこんなことになったんだ」
私
「こんなことってなんですか?」
義母
「なんだ、あんた本当に知らなかったのかい。あの子はよそにも子どもがいるんだよ。だから、そっちにも時間を割いてやらないと可哀想だろ?今はそっちの家にいたい時期なんだろうから、放っておいてやればいいんだよ」