FちゃんとM子が騒ぐのを振り切り、私は旦那を引きずってM子の自宅を出た。
改めて旦那を問い詰めると、とんでもない事実が発覚した。
Fちゃんの思い込みでもなんでもなく、旦那は実際、Fちゃんの実の父親だったのだ。
そして、義母は数年前にはそのことを知っていた。
養育費の工面のことで相談したそうで、それ以来、義母が養育費を用立てていたらしい。
私が妊娠してほどなく、重いつわりに悩まされていた最中、旦那はM子と不◯。
やがてM子も妊◯し、体型が変化してくる頃に、私は娘を出産。
子どもを生み終えて元の体型や体調に戻った途端、旦那はM子をあっさりと捨て私の元へ帰ってきた。それが事の真相だった。
それ以来、旦那とM子とは養育費を受け渡すだけの関係だったらしい。
しかし、ここにきて私が妊娠して体調や体型が変化したことを受け、旦那はまたしてもM子と不◯。
挙句の果てに、M子が娘にまで父親のことをカミングアウトしたものだから、娘同士の関係にも大きくヒビが入ったのだということだった。
私
「要するにあなたは、妊娠中の女は愛せないってことなのね?」
旦那
「うん、どうしても無理なんだ。そのお腹を見てると、なんか、なんていうか、生理的に受け付けないっていうか」
その一言を聞き、私は躊躇いなく旦那の顔をグーで殴り飛ばした。
私
「誰の子どもを身ごもってると思ってんだ!ふざけんな!!」
殴られて呆然とする旦那に、私は畳み掛けるように怒鳴り散らした。
私
「子どもを生むまでの10月10日がどれほど大変か、出産がどれほど命がけか、知りもしないでよくもそんなことを!生理的に受け付けない?舐めたこと言ってんじゃないわよ!だったらそもそも、子どもを欲しがるんじゃないよ!自分で生むこともできないくせに!!」
私
「お腹の子が危なかった時も、M子と会っていたのね。そうなんでしょう?」
旦那
「うん、ごめん。M子とFちゃんと遊園地に行ってて。そっちのことは後輩から聞いて知ってたんだけど、俺が病院に行ってもできることなんてないと思ったし。だから、その……」
私
「だから、閉園まで遊び倒してから病院に来たってわけね」