家の中で義母を探して最後に辿り着いた部屋は寝室だった。
恐る恐るドアを開けるとそこには義母の姿があった。
私
「お、お義母さん…!?そこで何してるんですか…?」
義母
「…何って、ここに来てからこの部屋だけ
掃除してなかったから、綺麗にしてあげようと思って。」
義母
「まさかベッドメイキングしないで生活してるなんてね…、驚きだわ。」
私
「…あの、ここの部屋は私が掃除しますから…。」
義母
「ふーん、そう?」
私
(うぅ…やっぱりこれ以上強く言えない…。)
義母の悪気ない態度に、
きっと良かれと思ってやったんだろうと思っていた。
しかしこの一件で義母の行動はさらにエスカレートすることになる…。
翌朝。
いつものように娘と起きて1階に降りた。
リビングを見渡すといつもと何かが違うことに気づいた。
私
「あれ…?テーブルの位置が変わってる…?」
義母
「おはよう、あやかちゃん!正樹なら今日は早く家を出たわよ!」
私
「そうですか…。あの、テーブルの位置変えました?」
義母
「あぁそうそう!だって前の位置だと風水的に良くないもの。
こっちの方が運気も上がるから別にいいでしょ♪」
この日から義母は頼んでいない場所の掃除や、
家具やカーテンの模様替えを毎日のようにしていた。
数日が経った頃、さすがに私もこの状況に耐えきれず、
義母に言おうと決めたその時。
義母
「あやかちゃん、ちょっといいかしら?」
私
「…なんですか?」
義母
「初日から思ってたんだけど、
あなたの洗濯物の干し方って雑よね。」