息子が中学生になるお祝いを夫と一緒に計画していた。
しかし最近の息子は私にも夫にも甘えることをしなくなり、徐々に反抗期も出てくるようになっていた。
私
「そういえばね、最近健太が私を無視するというか、避けるような感じがするの。」
夫
「あぁ〜もしかしたらそれって反抗期とか?もう少し後に来るのかなって思ってたけど、もう来たのか!」
私
「あれが反抗期かぁ…。なんだか寂しいな(笑)」
それも男の子だし仕方ないのかも、最初はそう思っていた。
しかし一難去ってまた一難。
息子の入学後、今度は自分の更年期に悩まされるようになった。
私
「はぁ…。なんかもうやる気しなーい…」
この時私の年齢は55歳。
息子の反抗期と自分の更年期障害が重なるようになっていった。
ある日の夜。
いつものように夜ご飯を済ませた時。
夫
「ごちそうさま〜。」
私
「…ねぇ、ちょっと!」
夫
「え?なに?」
私
「なに?じゃないんだけど。食べた食器くらい片付けなさいよ!!」
いつもは私自身がみんなの分を片付けていて、特にそれに対してイラッときたことなどなかった。
しかしこの時だけは、夫が何もしないでその場から立ち去ろうとする姿に初めてイラつきを覚えてしまった。
夫
「な、なんだよ。いつものことだろう?」
私
「そうやって当たり前な態度が気に入らないの!!食べたものくらい自分で片付けてよ!!」
なぜだか止まらないイライラをたまに夫にぶつけてしまう日々。
夫はそんな私を見て呆れたような態度を取るようになっていった。
私
「はぁ…、もうなんでこうなるのよ…!!」
それによって家でもイライラからくる独り言が増え続け…。
ついには、掃除のために部屋に入るだけで罵声を浴びせられるなど、状況は悪化していく一方だった。
息子
「何勝手に入ってんだよクソババア!!!二度と俺の部屋に入ってくんじゃねーぞ!!」
私
「け、健太…!!なんてこと言うの!?ただ私は掃除してあげようと思って…!」
息子
「余計なお世話だって言ってんだよ!!俺に近づくな!!」