夫の不○の詳細を聞き、裏切られたショックでどうにかなりそうだった。
念の為金谷さんと連絡先を交換し、電話を切った。
私
「なんでこんなことするの…。私はこれからどうしたら…」
同じ気持ちが頭の中をぐるぐる駆け巡る。
その日は生きた心地がしなかった。
結局その日は夫が帰宅しても顔を合わすことができず、夜ご飯の用意だけして先に寝室へ入った。
ベッドの中で私は今後どうしたらいいのか、ひたすら考えていた。
私
(夫に浮気されたなら普通は離婚…?でも再構築する人もいるんだろうな…。私はどうしたいんだろう…)
こんな大事な決断を私はすぐに決めることができず、また夫に事実確認をすることもできずにいた。
このままではまずい、早急にどうにかしなくては…
そう思い数日が経過したある日。
夫
「…ただいま」
夫がいつもより早く帰宅したのだ。
しかも夫の様子がなんだか変。
私
「え、なんで帰ってきたの?まだお昼なのに…。何かあったの?」
夫
「……。」
私
「黙ってちゃわからないでしょ、一体何があったの!?」
夫
「実は…社長から早く帰るように命じられて…」
私
「なんで急に?」
夫
「それは…。ちょっとあることが公になって…。しばらく会社へは来るなって言われて…」
私
「あること…?」
私
「それってなに?」
夫は意を決したように、渋々話し始めた。
実はこの日、数日欠勤していたサキさんが出勤したらしい。
そしてサキさんは社長室へ向かい、社長に夫のしたこと全てを赤裸々に報告したというのだ。
夫
「それで全部を知った社長が、『社風を乱したお前をここに置くつもりはない』って言って、帰宅するように言われたんだ…」
私
「なんてことしてるのあんた…。サキさんとはいつからそういう関係があったの!?」
夫
「言い寄ってたのは1年くらい前から…」
夫
「関係を持ったのは去年の夏くらいからだ…。」
私
「私、そのこと知ってたよ。」
夫
「え…ど、どうして!?!?」
私
「サキさんの婚約者の金谷さんって人から聞いたの。」