夫
「い、いきなり携帯見せろとか言われてもプライバシーの侵害だ!!だいたい、今まで見せてとか言ったことないくせに何なんだよ急に!!」
私
「何慌てふためいてるの?(笑)別に私がいつ見たいって言いようが勝手でしょ?いいから、早く見せて」
夫
「……」
私
「…園美と連絡取ってるんでしょ?」
夫
「え…!?!?!?」
絵に描いたように驚きずっこける夫。
私
「私が何も知らないとでも思ってた?それだけじゃない、他の女性ともいやらしいメール送りあって、一体何がしたいの!?そんなんだから会社もクビになるんでしょ!?!?」
話しているとどんどん怒りが溢れ、つい爆発してしまった。
夫
「み、見たのか…!?」
夫
「人の携帯を勝手に見やがって!!ふざけるなよ!!」
私
「は?どう考えても不用心に携帯開きっぱで寝落ちする方が悪い。見られたくないものがあるならもっとちゃんと隠しなさい。まぁいずれバレるけど。」
夫
「……」
夫
「で、でも!あれは向こうから言い寄ってきてしょうがなかったんだよ!!だから…」
私
「もういい!!私はそんな言い訳ばかり聞くために問いただしたわけじゃない!どんな経緯でもこういう結果になったのは事実なんだから潔く認めなさいよ!」
あまりにも見苦しい姿に呆れ、まともな会話ができないまま終わった。
私
(こんなのと再構築しようなんて思ってたなんて…!!先に言わなくて本当によかった…。もう離婚一択しかない…!)
それから私は一切の夫の身の回りのことをするのをやめ、自分と息子の分だけの食事や洗濯、掃除をこなした。
夫のことは空気のように扱っていた。
ひどいように聞こえるが、こうでもしないと自分を保てなかったのだ…。
そしてもうひとつ。
夫は若い頃から嘘は平気でつくが気まずい空気が苦手で、この状況に耐えきれなくなったら自分から全てを話し出すだろう、そう踏んでいた。
それから数日間家庭内別居を続けていると、案の定夫から声をかけられた。
夫
「陽子、ちょっといいか…?」
私
「……」
夫
「園美ちゃんのこと話すから…」