夫のこれまでの女性関係の真相を全て知った私。
こんなことあり得るのかってくらい、話を聞いてて気持ち悪くてこれ以上聞きたくなかった。
そんな奴を私は一途に愛してきてしまった…。
これを知っても尚、夫婦として生きていこうと思えるのか…?
さまざまな考えが頭を巡り、夫に告げた。
私
「…裕二、私と離婚して。」
夫
「え…?ちゃ、ちゃんと話したろ!?だから離婚は…」
私
「だから離婚はやめてくれって?ふざけるのもいい加減にして。」
夫
「え…」
私
「自分がこれまで何したのかわかってそれ言ってるの!?これで再構築考えてた自分が恥ずかしくてたまらない…!」
夫
「再構築!?なんだよ、やっぱり俺のこと理解してくれてるんじゃないか!」
私
「は?勘違いしないで、それはこの話を聞く前のこと。園美の話から他の女性との話、そしてサキさんの話を聞いたらそんな考え無くなったよ。」
夫
「だってそれはお前が話せって言うからで…!」
私
「そうやって責任転嫁するのやめてくれる?こうなったのは全部あんたの女性問題が原因でしょ!?今まで散々私たちを裏切り続けてきて、好き放題他の女性と関係持って、そんな奴に決定権はない。」
これ以上の話は意味ないと思い、すぐに離婚に向けて段取りを取ることに決めた。
夫
「ちょ、ちょっと待ってくれって!!俺の話を聞けよ!!」
私
「もう十分聞きました!!この件に関してこれ以上話すことはない。」
そう言い放ち私は残りの家事やら掃除やらを黙々と進めた。
夫は気まずさからか黙って家を出てしまった。
そしてその日の夕方。
何も知らない息子が帰宅し、いつものようにそのまま部屋に直行した。
私
「…おかえり健太。ねぇ、ちょっと話したいことがあるの。」
息子
「……」
私
「健太の部屋で話してもいいかな?」
いつもなら私を鬱陶しく扱い、部屋に入るなんて言ったら怒鳴り散らしていた息子。
でもこの時だけは違った。
息子
「…いいよ。」
私
「!!…帰ってきて早々ごめんね。」
そして私は久しぶりに息子の部屋に入った。