夫に引越しの件を伝え、明細書を渡した。
夫
「わかった、このお金は明日渡すから。」
私
「うん。それと…今日カイトにも話した。最初は嫌がったけど、一応わかってくれたと思う。…カイトはパパが好きだから、カイトが会いたいって言った時は必ず会ってほしい。」
夫
「もちろん、必ず会うよ。」
私
「…私には嘘ついても、カイトにだけは絶対に嘘つかないで。」
夫
「わかってる、それはしないから安心して。」
私
「じゃあそういうことだから。荷物片付けてくる。」
私はその場から移動した。
その時、背後からすすり泣く音が聞こえた。
振り返ると夫が頭を抱えて泣いていた。
夫
「桃ちゃん…本当にごめん…俺、取り返しのつかないことした…」
私
「……」
夫
「夫としてはダメダメだったけど、父親として全うさせてくれないか…」
私
「私は、パ○活とか不○とかそういうのがなければ、夫としても素敵な人だったと思うよ。」
夫
「桃ちゃん…」
私
「でももう過去は変えられないから、あとはこの先どうするのか自分で決めなよ。子供たちにそうしたいと思うなら、全力で父親として動いてあげて。子供たちに罪はないんだから。」
夫
「うん…そうする…。本当にごめん…ありがとう」
そうして私たちは完全に終わった。
実家へ運ぶ荷物も用意でき、あとは業者に頼んで運んでもらうことに。
私と息子は電車で実家へ戻った。
実家へ戻ってからは母と3人で暮らしていた。
それから数ヶ月後、元気な女の子を出産した。
息子は妹を溺愛している(笑)
元夫とは子供たちのパパとして定期的に会うようにしており、先日も子供2人を連れて会いに行った。
どうやら子供たちに会えるのを楽しみに毎日頑張っているらしい。
パ○活もやめ、今は真面目に生きているという。
ちなみに、離婚した翌月から養育費は滞りなく支払ってもらっており、体調も落ち着いた頃から私も働きに出るようになった。
以前ほど裕福な暮らしはできないが、母と協力しながら毎日笑顔で暮らせている。
私
(片親とか全然関係ないな。なんなら今の方がたくさん笑えてる気がする…!)
子供たちの笑顔を守り、幸せに暮らせるようにこれからも努力していこうと思う。