私
「ハッキリ言って、お義姉さんたちこそ自分の親の介護を放棄してるんじゃないんですか?」
義姉
「な、何ですって!?!?」
私
「だってお義姉さんたちは介護をできない状態ではないですよね?」
私
「私より時間もお金もありますよね?…と言っても介護は強制ではないらしいので、自分の生活が難しいとかならまた話は変わってきますが…」
義姉
「…!そうよ!!私たちにだって生活があるの!!」
義姉
「それをお母さんの子供だからって無理矢理押し付けようとして!!なんて嫁なのあんたは!!」
私
「そうなんですか?なら家庭裁判所で判断してもらいましょうか。」
義姉
「は…?家庭裁判所…?」
私
「本当に介護ができない状況にあるのか、家庭裁判所が判断してくれるんです。お義姉さんがそこまでおっしゃるなら、実際に判断してもらったほうが話は早いですね。」
そこまで言うと義姉はこれまでの傲慢な態度から一変し、しおらしくなった。
義姉
「な…、べ、別にそこまでしなくて…」
私
「…私の立場からしたら、そこまでしないとお義姉さんたちから必要のないことを押し付けられたままになるんですよ。」
義姉
「……」
私
「ちなみに、お義姉さんのような立場の人たちが、介護が必要だとわかっててそれを放棄して要介護者が◯亡や重症になった場合、罪に問われるらしいので気をつけたほうがいいですよ。」
義姉
「つ、罪に問われる!?!?」
私
「それと、勘違いしないでもらいたいのですが、私は別に介護を一切しないとは言っていません。ただ『長男の嫁』という理由だけで、自分の親の面倒を見ずに他人事なのが、お義母さんたちが気の毒で仕方がないんです。お義姉さんたちが介護をして、それでも手が足りないようなら喜んでお手伝いしていましたよ。」
私
「でもあんな風に押し付けるようにして介護から逃げて、そんな人が文句言える立場でしょうか?」
義姉
「……」
私
「それでも納得いかないようならそういう裁判所を利用してもいいと思いますよ。」