2人はまさかの幼馴染だった。
ずっと夫に片思いしていた森口さんは、私をずっと邪魔者扱いしていた。
森口
「だから私はあんたを排除したかったの」
私
「ならどうして翔太が犠牲になるの…?あの子は何もしてないじゃない!」
森口
「それはどうかな」
森口
「あんたの子供なら同じ扱い受けてもおかしくないでしょ」
私
「あんた正気なの!?」
森口
「それにこれはお義母さまのご要望でもあるの」
私
「お義母さま…?」
義母を見ると、義母はこちらに近づいてきた。
義母
「そうよ。…あのクソガキ、存在自体がゴミそのものなんだもの。ゴミはしっかり処分しないとね。」
私
「お義母さん…、ご自分が何言ってるのか分かってます…!?いくら翔太のことが気に入らないからって、そこまで言うことないでしょ!?」
義母
「だからこの結婚はやめとけって言ったのよ!それを聞かないで今日を迎えたのは自分でしょ!?」
私
「それは…!」
森口
「お義母さまはずっとあんたのことが気にいらなかった。私にはいつも愚痴をこぼしてくれたの。」
私が義母に挨拶しに行った時から、義母は森口さんに結婚のことについて愚痴をこぼしていたらしい。
そこで私が邪魔で排除したいと考える森口さんと、息子の結婚を阻止したい義母の2人の利害が一致。
結婚式を挙げる代わりに式自体をめちゃくちゃにする計画を2人は実行したのだ…。
森口
「私がその計画を持ちかけてお義母さまも応えてくれた。」
森口
「その時に子供のことも頼まれたの。お義母さまの言うことは正しいし、何より雄馬のお母さまだもの、言うことは聞かなくちゃね」
私
「何言ってんのさっきから!!人の感情ないの!?」
どんなに訴えかけても森口さんには響いてないようだった。
私
「てかあんたはどうして黙ってんの!?自分の親がこんなヤバいことしてるんだよ!?黙ってないで何とか言ってよ!!」
夫がずっと黙ってるのは自分のやったことに反省してたり、義母がやってることが行き過ぎだと驚いてるんだと思っていた。
でも・・・
夫
「…俺は知ってたよ。」