部長から解雇を言い渡され放心状態の夫。
部長が帰られてから一気に夫がしおらしくなっていた。
加藤
「…ま、そういうことだから、俺らもそろそろ帰るよ。」
加藤(妻)
「麗奈さん…って言ったわね。もしよかったらこれ、私の連絡先。私でよければいつでも連絡してね。負けちゃダメよ。」
私
「ありがとうございます…!」
2人もそのまま帰ってしまった。
森口
「ねぇ雄馬…。今のなんだったの…?雄馬がセクハラ…?私以外にそういうことしてたっていうこと…!?」
夫
「……」
森口
「なんとか言ってよ!!ひどいよ雄馬…!私だけ見ててって言ったのに!!」
私
「…自分の立場わかって物言ってる…?」
森口
「え…」
私
「あんた、不倫してんだよ?法律上、人の夫に手出してんだよ?」
私
「それってつまりどういうことかわかってるよね?」
森口
「あ…あの…それは…」
私
「それだけじゃない。翔太のことも、謝って済むと思わないでよね。もし翔太に何かあった時は…私があんたを地獄に落としてやる。」
森口
「ご、ごめんなさい…!!ただ私は雄馬を独り占めしたくて…!あなたが憎くてあんなこと…!」
義母
「そ、そうよ!!さつきちゃんはただ雄馬欲しさにそうしたんだから、そこまでムキにならないでちょうだい!」
私
「…あんたは黙ってろ!!」
私
「これまでずっとずっと我慢してきた。でももう我慢しない。確かに翔太がこうなったのは私のせい。私が雄馬と出会ったからこんなことになった。私にも責任はある。」
義母
「そうでしょ…?だったら…」
私
「でも普通は子供に手は出さない!私に何かあるなら直接言えばよかったでしょ!」
私
「もうここでは埒が明かないので。…あなたたちの望み通り、私は雄馬と別れます。こんなクズでどうしようもない頭のネジ外れた男、こっちから願い下げよ!あんたにくれてやるわ!」
森口
「……」
夫
「ちょっと麗奈…、俺を捨てる気…!?」