◎前回の話はこちら
私
「私はそういうつもりで言ったんじゃないです!何というか…致し方なくというか…」
明那
「は?じゃあそれって嘘ついたってこと?
上辺だけでそんなこと言うとかありえないんですけど〜(笑)
そんなの私が悪いんじゃなくて杏ちゃんが悪いんじゃん!
私が責められる筋合いはないよね!」
明那
「一度停めていいって言ったなら文句言わずに停めさせなさいよ!
減るもんじゃあるまいし!ほんとムカつくわ〜」
確かに、あの時初めて明那さんがうちに車を停めたあの日、
一回くらい仕方ないかと思い『大丈夫ですよ』と言ったことがあった。
でもそれは子供たちの関係も悪化させたくなかったし、
ご近所なら尚更事を大きくしたくなかったことで出た返答だったのだ。
私
(でも明那さんはあの一言のことを言ってるんだ…。
上辺でもそんなこと言っちゃダメだったのかも…)
明那さんはヒートアップし、さらに文句を並べてきた。
明那
「車一台しかないくせにそれくらいで文句言うとか心狭すぎだし意地悪すぎる!
自分が言ったことも忘れるくらいなら、そもそもガレージなんか作らなきゃいいのに!」
私
「どうしてそうなるんですか…!?」
明那
「とにかく!私は一度いいよって言われたから停めただけで
ここまで言われるなんて納得いかないから!もう帰ってよ!」
半ば強引に玄関外に追い出され、
結局明那さんの勢いと自分が言ったことに責任を感じ、
それ以上何も言い返せず明那さん宅を後にした。
ふと振り返って見てみると
玄関横の窓から明那さんがこちらを見て薄ら笑っていたのを目にした。
私
(明那さんは私を狙ってやってた…きっとそうだ…!)
悔しい気持ちを抑えながら帰路に着いた。
そしてその翌日も…。
夫
「ねぇママ!!また停まってるよ!
昨日ちゃんと言ったんだよね!?…ったくなんで懲りないんだよ!」
明那さんの車はまた停まっていた。
そしてその後車を取りに来た時、
明那さんからとんでもないことを言われることになる…。