◎前回の話はこちら
【No.11】新築マイホームのガレージに勝手に車を停めるママ友
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誰かが玄関ドアを激しく叩き、慌ててモニターを確認した。
そこには初めてみる人が立っていた。
私
「な、何なの…!?この人だれ…?」
この時夫は仕事で不在。
娘も...
明那さんの夫が突然押しかけてきて、玄関先で揉めていた。
私
「いい加減にしてください!警察呼びますよ!?!?」
その時だった。
ちょうど近くでパトカーのサイレンの音がした。
明那の夫
「…チッ。お前覚えてろよ!!
金払うまで毎日でも来てやるからな!!」
タイミングよくパトカーのサイレンが聞こえたことで、通報されたと感じたのか?
明那さんの夫は一瞬のうちにバイクで帰って行ってしまった。
私
「た…助かった…」
それから平均して2日に1回の頻度で明那さんの代わりに
明那さんの夫がうちへ訪ねるようになってきた。
夫
「まぁ100万なんて大金、
言いがかりをつければ手に入るとか思ってんなら旦那の方も協力するよな」
私
「もう顔もわかったから、それからは対面で話すことは避けてるけど…。」
私
「でもほぼ毎日のように来られると私も気が滅入っちゃう…」
夫
「そうだよな…。そのサイレンの音がなかったらって考えると…。
本当に何もなくてよかったよ…」
私
「うん…。」
次の日。
娘が幼稚園に行った後、スーパーで買い物をして帰宅した。
私
(ふぅ…明那さん夫婦に出くわさなくてよかった…。
こうやって気にしながら外に出るとか本当ストレス…)
そう思いながら帰路に着くと、
自宅の玄関ポーチに無数の張り紙がしてあった。
私
「え…な、なんなのこれ!?」
張り紙の内容は
『金返せ』『被害者ヅラすんな』『意地悪』『ケチ家族』
など、一目見てあの人たちの犯行だとわかった。
私は無心でその張り紙を剥がしていると、
後ろから声をかけられた。
??
「あの〜…大丈夫?」