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【No.12】毎日マイホームに来る放置子
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悲鳴のようなケンくんママの声が耳の奥に響いた。
一体どんな事情があるのかわからないけれど、
とにかくすべてにおいていっぱいいっぱいである様子が伝わってくる。
私
「少し、中で話し...
ケンくんママは驚いたような顔で私を見つめてきた。
私は真剣な顔でケンくんママに言った。
私
「まず風◯で働いているとのことですが、
自宅でお客さんのお相手をするのは売◯の可能性があります。
法的にも問題がある可能性があり、
ケンくんへの影響も心配なのでまずは辞めませんか?」
ケンくんママ
「はっ…?散々期待させるようなこと言っておいて説教?何様?
さっきも言ったけど、私はカズを食べさせるために働いているの!
あなたみたいな暇な専業主婦とは違うの!
これだからシングルへの理解がない人とは話したくないのよ。
法的とか言って通○とかしないでよね?」
ケンくんママは興奮した様子でこう続けた。
ケンくんママ
「お金でもくれるのかと思ったけど説教したかっただけなら、
わざわざ家に上げないでよ。本当に専業主婦は暇でいいわよね。」
私
「ちょっと落ち着いてください。」
私の声掛けも一切聞こえていない様子だった。
ケンくんママ
「専業主婦は良いわよね。
家でゴロゴロしてるだけで、
旦那がお金を持って帰ってきてくれるんだから。
私の仕事なんてあなたには絶対に理解できないわよ!」
そう言い放ってケンくんママは席を立った。
ケンくんママの感情的な発言とあまりの剣幕に一瞬身構えてしまったが、
私は冷静に対応することだけを意識した。
ここまで首を突っ込んで引けない…何より助けないと。
私
「待ってください。一旦、落ち着きましょう。」
ケンくんママ
「また説教?
もうお客さん来るから帰らせてもらうわ。」
私
「今の生活から抜け出すことができる可能性があります。
私がそのお手伝いをします。」
ケンくんママ
「はぁ?あんたが?」
私
「私は弁護士ですから。」