◎前回の話はこちら
【No.8】結婚した夫は私のストーカーでした…
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私
「聡が…?
まさかそんな…」
香織
「だってさ、おかしいよね?
仮に旦那さんがストーカーだとして考えると、
辻褄合わない?私たちしか知り得ないことを
どうやって知るって...
香織
「思ってた通りだった…。
これやばいことだよ?
とりあえずスクショだけ残してそれ私に送って…、
ここからは削除しておこう。」
私
「ねぇ香織、
私どうしたらいいの…」
香織
「うーん…
とりあえず何も知らなかった体でいた方がいいかもね。
もっと確かな証拠を掴んでから話してもいいと思う」
私
「証拠…」
香織
「この先真奈がどうしたいかにもよるけどね…」
私はすぐに答えを出す事ができなかった。
何かの間違いだと信じたい…
優しい夫がそんな事するわけない…
香織
「…まぁすぐに答え出せとは言わないけど
いらなくなったら捨てればいいわけだし、
証拠は取れる時に取ってた方がいいと思うよ」
私
「…うん、わかった」
この日はこれでお開きになり帰宅した。
夫
「おかえり〜早かったね!
…暗いね、何かあった…?」
私
「ううん、何もないよ」
夫
「そう?…顔色悪いね。
後で温かい紅茶持って行ってあげるから、
部屋で休んでなよ」
そう言って、
私の顔色を確認して優しい言葉をかけてくれた。
私
(この人があのストーカー…?
信じられない…)
複雑な気持ちのまま寝室へ行き
ベッドに横になった。
しばらく一点を見つめぼーっとしてると、
ふと気になるところを見つけた。
私
「…あれ、何だろ」
朝きちんと閉めたはずのクローゼットが
少し開いている。
夫はまだ来そうにない。
私はクローゼットを開けて中を確認してみた。
私
「え…私の下着が減ってる…?」