◎前回の話はこちら
突然義母から電話が来た。
昨日の今日だから、
もしかしたら夫から離婚を切り出されたとか聞いたのかも…。
1回居留守をしたが、
すぐにまたかかってくる。
私
「出た方がいいか…」
仕方なく電話に出てみることにした。
私
「もしもし…」
義母
「ちょっと!聡から聞いたわよ!
あなた離婚を切り出したそうじゃない!
一体何を考えてるの!?」
やっぱり…。
義母はひとり息子の夫を溺愛しているし、
これまでも夫婦の決め事には毎回口を挟んできた。
離婚となってもそりゃ間に入られて当然か…。
私
「聡さんに伝えた通りです。
もう離婚したくて切り出しました」
義母
「だから、どうしてって理由を聞いてるんでしょ!?
…まぁいいわ!これからうちに来なさい」
私
「え…!?今からですか…!?」
義母
「何よ、これ以上に大事な用があるもんですか。
いいから早く来なさい」
そう言って一方的に電話を切られた。
香織
「マジで…義母登場か…。
まぁ避けては通れないか…」
私
「うん…。
ごめん香織、今から行ってくる」
香織
「気をつけてね」
久しぶりの義実家へ向かうと、
怒り心頭な義母とその後ろでモジモジしている夫の姿があった。
私
「…お久しぶりです」
義母
「いいから入んなさい。
あなたには聞きたことが山ほどあるんだから!」
言われるがままリビングへ向かい、
義母たちと向かい合うように座った。
義母
「それで?
どうして急に離婚なんか切り出したのかしら!?」
私
「…あの、
聡さんからはどのように聞いてるんでしょうか?」
義母
「はぁ!?
あんたのせいで大事な息子が
死のうとしてたのに何なのその態度は!!」
私
「え、死のうとしてた…!?」
義母
「そうよ!!あんたのせいで息子は死ぬところだったわよ!!
息子が『ずっと一途』なのをわかって結婚したくせに、
ひどい仕打ちよ!!」