義母からもらったお年玉はたったの100円玉1枚と飴玉ひとつだけ。
しかもそれらを裸で娘に投げつけてきたのだ。
義父
「お前らのようなありがたみを知らない奴にはそれだけで十分だ!」
義母
「本当ならこの家の敷居も跨いで欲しくないくらいよ、だってこの家の孫じゃないんだから!」
私
「…でも、そういうのはせめて子供たちが一緒じゃない時に渡して欲しいです。はなだってもう色々わかってますから。」
義母
「だからなによ。あんたらのことを気にして発言するのも気遣わなきゃいけないって?(笑)私に指図するなんて良いご身分だこと!!」
私
「別にそういうつもりじゃ…」
義母
「もううるさいね!あんたらと話してたらイライラしてどうにかなりそうだわ!本当ならすぐに帰ってもらいたいくらいよ。」
私
「……」
娘も義母から言われた言葉がショックで落ち込んでしまった。
私は娘を連れてその場から離れることにした。
私
「はな、さっきの気にしなくていいからね。お年玉だってママの方のばあばとじいじにもらえるし、ね?」
娘
「…うん。でも私ってそんなに邪魔かな…?」
私
「邪魔なんかじゃないよ!!…ただおばあちゃんたちがそう言ってるだけだし、気にしなくて大丈夫!」
義妹
「あ、理紗さんいたいた!!」
私
「涼夏ちゃん、どうしたの?」
義妹
「これから庭で餅つきするんだって!」
義妹
「うちの旦那とお兄ちゃんが準備してるから、私たちも一緒に手伝った方がいいなって思って!」
私
「あぁ…でも私妊娠してて…。あまり重いものとか持てないんだけど」
義妹
「あー大丈夫大丈夫!!重いものとかは私がやるから、人手が多い方が早く始められるでしょ?はなちゃんはお母さんたちに見といてもらって、行こう!」
私
「いやはなは…」
娘
「大丈夫だよママ。はな、おばあちゃんのところにいるよ。」
私
「…でも無理しなくていいんだよ?一緒に来る?」
娘
「ううん、大丈夫だよ!だってはな、お姉ちゃんになるんだもん!」