義母
「ひどい言葉?(笑)一体なんのことだか」
夫
「ちょっと理紗(笑)母さんがひどい言葉をはなに言うわけないでしょ。何かの勘違いじゃないの?」
私
「勘違い?はなから聞いたんだから勘違いでもなんでもないよ!」
すると夫は娘にキツイ目を向けた。
それはこれまで初めて見る目付き…。
これには私も少し驚いた。
義母
「あーはいはい、そういうことね。私のことが気に入らなくてママに嘘を吹き込んだってわけ」
娘
「…違う!」
娘
「違うよママ!はなは嘘なんかついてないよ…!」
娘は目に涙をいっぱいに溜めて、悔しそうに、悲しそうに私に訴えかけた。
私
(私にはわかる…。この子は絶対に嘘をついてない。)
私
「違います、はなは嘘ついてません。あかりちゃんと比べるような言い方や、早く帰れってはなに言ったんですよね?別におかしいことじゃないと思ってます。だってさっきも私たちにひどい言い方してましたもんね。」
義母
「さっきから私がひどい言い方してるって言ってるけど。私は事実を言ったまでよ?」
義母
「だってあんたたちはこの家と血の繋がりはないでしょ?だから赤の他人も同然じゃない。でもあかりちゃんは私の娘の子供、だから完全に血の繋がりがあるれっきとした家族なの!あんたの娘よりあかりちゃんを可愛がって何がおかしいの!?」
夫
「なるほどね…。それはひどいな。」
夫は何か理解したような言い方をした。
私
「…さっきから圭介がいないところでもこうやって嫌なこと言われてたの…!おかしいよね!?」
夫
「え?…いやいやちょっと待ってよ」
私
「え…?」
夫
「何か誤解してるようだけど…。俺がおかしいって言ってるのは理紗のことだよ。」
私
「は…?」
夫
「…いやだってそうでしょ?母さんは血の繋がってる孫を可愛がっただけだろ?それの何がおかしいっていうんだよ。」
夫
「それを、はなちゃんのことも同じように可愛がれって。対等に接しろって、そう思ってるってことでしょ?それはいくらなんでも母さんたちがすんなり受け入れるとは思えないよ。」
そうやって夫は鼻で笑うようにして言った。