捨てられたクリスマスケーキ

【No.1】娘が作ったクリスマスケーキ、勝手に捨てた義母と旦那

捨てられたクリスマスケーキ

私は立山春香。

夫・一樹と小学3年生の娘・小雪、そして義母の4人暮らしだ。

数日前、娘からクリスマスパーティーをしたいと提案を受けた。

最近娘に好きな子ができたらしく、その男の子を交えて友達も数名自宅に呼び、クリスマスパーティーをしようと友達と予定を立てていたという。

そんな話は初めてだったため、目をキラキラして聞く娘に私は快く承諾した。


「あ、当日ケーキとかどうする?近くのケーキ屋さんで注文しとく?」


「ケーキは手作りしたいんだけど…」


「いいんじゃない?ふふ…気合入ってるのね(笑)」


「だって〜、圭くんが来るんだもん、いいとこ見せたいじゃん…。それでさ…、ママも一緒に作って欲しいんだけど、いいかな…?」

娘は上目遣いで私に頼んできた。

普段から料理のお手伝いはしている娘。

そんな娘ならひとりでもできると思ってはいたが…。

本人は失敗したくない気持ちが強いらしい。


「うーん…小雪ひとりでもできると思うけど…。ママが手伝っちゃっていいの?」


「いいに決まってるじゃん!お願い!」


「わかった(笑)じゃあこれから材料買いに行って、1回作ってみようか!」


「うん♪」

そして娘と2人で買い物に行き、その日中にひとつケーキを作った。

ケーキは…見事に大成功!


「わぁ〜!上手にできたじゃーん!」


「やったぁ♡ママのおかげだよ、ありがとう〜!」


「じゃあケーキは冷蔵庫に入れておこうね。明日楽しみだね!」

しかしその日の夜…。


「おい!!なんなんだこれは!!!」


「やだ!パパ、おばあちゃんやめてーー!!」

突然夫と娘の声が家中に響き渡った。


「どうしたの!?」

急いで駆けつけると、そこにはさっき作ったケーキが、見るも無惨な形になり、床にぐちゃぐちゃになって落ちていた。


「こんな物作って!勉強はどうしたんだ!」


「好きな子に食べてほしくて頑張って作ったのに…!!」

その一言で夫と義母の顔色は一変した。

義母
「なんてこと…!!まだこんな子供が好きな子だなんて…!」


「ふ、ふざけるなーー!!」

そう言うと夫は落としたケーキを何度も何度も踏みつけ、さらには娘にまで平手打ちし床に突き飛ばし、とんでもないことを言った…。

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