夫は娘を突き飛ばし、とんでもないことを口にした。
夫
「そんなに泣くなら食えよ、オラ!!」
夫はそう言うと娘の髪の毛を掴み落ちたケーキに顔をつけ始めた。
私
「ちょっと!!何やってるの!??」
私は急いで娘を抱き抱え、守る体制に入った。
夫
「お前…!こいつがこんな物作ってなんとも思わないのか!!好きな奴がいるんだぞ!!」
私
「だったら何よ!ケーキくらい手作りして何がいけないの!?」
夫
「お前も俺に歯向かうのか!!」
すると次は私に平手打ちし、娘と同じように床に突き飛ばされた。
夫
「好きな奴がいるなんて俺は聞いてない!!まだ子供なんだ、好きな奴ができるなんておかしいだろ!!俺は絶対に許さないぞ!!」
娘
「パパお願い、やめてよ!!」
義母
「黙らっしゃい!!あんたをこんなふしだらな孫に育てた覚えはない!!!こんなのは不貞行為も同然よ!!汚らわしい!!」
私
「お義母さん…!!」
義母
「それにこんなの不味くて誰も食いやしないよ(笑)こんなもの捨てて当然!」
そう吐き捨てると2人は笑いながらその場から立ち去った。
娘
「ママ…」
私
「大丈夫よ…大丈夫。」
こんなことまだ9歳の子供には酷すぎる…。
こんなの人がすることじゃない…!
私
「…大丈夫、明日はパパもおばあちゃんも家にいないから、パーティーはできるよ。」
娘
「でもケーキが…」
私
「…明日の朝、パパたちが出ていったらもう一回作ろうか!」
私
「頑張ればお昼までに間に合うと思う!ママも手伝うから、ね!」
娘
「うん…、わかった。」
その晩は娘の部屋で一緒に寝た。
娘は寝入るまで震えていた…。
私
(突然どうしちゃったの…。)
娘がまだ小さい頃はここまでのキレることはなかった夫。
でも小学3年生になりオシャレに気を使うようになった娘を見るようになってから、どこか焦りを覚えたようなそんな様子が見てとれていた。
私
(まさか…、娘に依存してるとか…?)
この時嫌な考えが頭をよぎった。