パーティーが始まって1時間ほどが経過頃。
玄関ドアが突然開く音がしたので行くと、そこには仕事に行ったはずの夫の姿があった…。
私
「ど、どうして…!?今日は休めない仕事だったんじゃ…」
夫
「だったらなんだ?俺がここにいちゃまずいっていうのか?まぁこの靴たちを見たらそうだろうなぁ!」
私
「……」
実はこの日、前々から夫の仕事が休めない日だと聞いていた。
娘からパーティーの話をされた時、この日なら夫はいないと踏んでいたためこの日にしたのだった。
私
「私に嘘ついたわけ?」
夫
「は?今日は午後休とったんだよ、そこまでお前に言う必要あんのか?」
私
「……」
夫
「どうでもいいけど、何勝手に人ん家にガキ入れてんだよ!!ここは俺の家だぞ!!」
私
「痛っ…!」
勢いよく私に平手打ちし、私は壁にぶつかって倒れた。
その隙に夫はズンズンと子供たちのいるリビングへ向かった。
私
「ちょっと待って…!!」
慌てて追いかけたが既に遅かった…。
夫は子供たちが使っていたテーブルをひっくり返し暴れ始めたのだ。
夫
「おいお前らクソガキ!!!何勝手に人ん家でくつろいでんだ!!」
私
「ちょっとあなた!!!やめて!!」
夫
「おい小雪!!お前好きな奴がいるんだよな!?!?この中にいるんだろ!どこのどいつだ!!」
そう声を上げると、娘は萎縮してしまいガタガタと震え始めた。
隣にいた圭くんはそれに気づき、娘の両肩を支えてくれている。
夫
「おい、お前か!?お前が小雪の好きな相手なのか!?!?」
私
「ちょっと待ってやめて!!」
私は娘と圭くんの目の前に立ちはだかった。
夫
「邪魔だ、どけ!!!」
私
「子供たちに何かしたら許さないわよ!!」
夫
「許さない?(笑)笑わせやがって!お前は1人じゃ何もできないくせによく言うよなぁ〜!」
私
「……!」
夫と睨み合っていると義母まで帰宅してきた。