捨てられたクリスマスケーキ

【No.8】娘が作ったクリスマスケーキ、勝手に捨てた義母と旦那

捨てられたクリスマスケーキ

夫と義母が暴走し、カオスなこの状況に耐えきれなかった私は、同じくドン引きしている他の子供たちを帰そうとした。

しかし・・


「おい!どこに行くお前ら!!」


「もうこの子たちは帰らせます。これ以上ここにいる理由がないでしょ。…さ、玄関に行こうね。」

文句を言う夫を振り切り玄関先まで誘導し、まずは女の子たちから帰らせた。

B子
「小雪ちゃんママ、なんか、ごめんなさい…」


「え…!?どうしてBちゃんが謝るの!?」

B子
「だって、私たちのせいで小雪ちゃんのパパ怒っちゃったんでしょ…?もう一緒に遊べない…?」

あんな狂った大人たちを目の前にすれば誰でもそう思うだろう…。

私はB子ちゃんを抱きしめた。


「B子ちゃんたちは何も悪くないから!!だからそんなこと言わないで。」


「小雪とも、今まで通りたくさん遊んでやってほしい。こんなことに巻き込んじゃって本当にごめんね…。こんなことにならないように私がしっかりするから。」

C子
「…でもごめんなさい…。お邪魔しました…」

女の子たちはみんな目に涙を浮かべながら帰っていった。


(小雪の友達にまで口出すなんて本当にあり得ない。こんなのおかしすぎる…!どうにかして2人の暴走を抑えないと…。)

リビングに戻り今度は男の子たちを帰そうとした。


「じゃあ圭くんたちも帰ろう。準備できたかな?」

男の子たち
「はい、できました。」


「じゃあ…」


「おいちょっと待て!!」


「何よ。もう用はないでしょ、そこどいて。」


「いや、お前だけはここに残るんだ。」

圭くん
「え…僕がですか」


「お前以外は用はない、帰れ」


「…とりあえず君たちは帰ろう。」

圭くん以外の男の子を玄関先に送ると、1人の男の子が心配そうに言った。

D男
「僕たち…そんなに悪いことしたんですか…?それにどうして圭だけ…。」

男の子たちは落ち込んだ様子に加え、少し怒ったようなそんな感情も感じ取れた…。

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