言い返した圭くんに激怒した夫は、なんと圭くんの胸ぐらを掴み頬を殴った。
圭くん
「痛…」
夫
「誰に向かって口聞いてんだ…!親の悪口言うなだって?言われて当然のことしてるんだぞ!」
夫
「それをお前が文句言う筋合いないんだよ!そもそもお前が小雪のことを弄ばなきゃこうならずに済んだんだ!全部自業自得だろうが!」
私
「は!?さっきから黙って聞いてれば何言ってんのよ!」
私ももう我慢の限界だった。
圭くんの胸ぐらを掴んだままの夫の腕を掴み、必死に振り解いた。
私
「あなた、自分が何してるかわかってるの!?
さっきからずっと、小雪のため小雪のためって…。こんなの小雪が望んだこと!?
小雪が楽しんでたお友達とのパーティーもめちゃくちゃにして、それが小雪のため!?」
夫
「…それは」
私
「挙げ句の果てに、よその子供に手をあげて!いい加減にしなさいよ!」
私は怒鳴りながら圭くんと娘の目の前に立った。
その様子を見ていた義母は顔をしかめて口を開いた。
義母
「春香さん、あんた一樹が悪いって言いたいの!?」
私
「…は?それ以外何があるんですか。」
義母
「さっき一樹も言ってたように、一樹はただ小雪ちゃんのためを思ってたの。」
義母
「勉強が大事なこの時期に周りの変な影響を受けないように防ごうとしたんでしょ!?そんな一樹の良心を無下に扱うなんて、あんたこそ何もわかってないしどうかしてる!!」
夫
「そうだ、お前がおかしいんだよ!!」
義母が味方にいることをいいことに、夫は調子に乗っているようだった。
夫
「だからこいつが殴られるのだって仕方ないってわかっただろ!?さ、とりあえずお前の家に電話かけるぞ!」
私
「は…!?な、何言ってんの!?」
夫は突然、連絡網を見て圭くんの家に電話をかけ始めた。
私は必死に夫の元へ行き、止めようとしたが結局電話は繋がってしまった…。