警察が私たちが閉じ込められている部屋を特定し、鍵を開けてくれた。
私
「本当にありがとうございます…!!」
警察
「無事で本当によかったです!ご主人は署に連行しました、ここにはいないので安心してください。ですが、奥様にも何があったのか詳しくお話を聞かせていただきたいのですが、よろしいですか?」
私
「わかりました。でも娘も一緒に連れて行きます。ここには置いておけません。」
その様子を物陰から見ていた義母。
それに気づき私は警察に言った。
私
「あそこにいる義母も夫に加担してました。夫と一緒に連行してもらえませんか?」
警察
「え…そうなんですか!?…わかりました、任意ですが一応そうしてみますね。」
もちろん義母は同行を拒否したが、私が過去に娘に対しての暴行の音声を撮っていたこともありそれを警察に提出し後日連行された。
私たちはそれから警察に保護され、シェルターにも入れるよう繋げてくれた。
シェルターに入れる期間は約2週間。
このままでは終われないと思っていなかった私は、
その間にDV離婚に強い弁護士を見つけ、すぐに離婚に向けた手続きを進めてもらっていた。
慰謝料から養育費、財産分与や親権について、さらには離婚後の接近禁止命令など、
離婚について取り決める書類を作成してもらい弁護士から夫へ送付した。
弁護士
「ご主人に作成した書類を送った結果、慰謝料の減額を求めてきました。断ることもできますが、いかがしますか?」
私
「正直私は減額なんてしたくないです…。」
弁護士
「わかりました、そのように伝えますね。もし飲めないようなら今後は家庭裁判所にて取り決める流れが望ましいですが、そちらでもよろしいですか?」
私
「わかりました、お願いします。」
思っていたより離婚という現実にショックを受けている様子の夫。
これまで自分がしてきたことをなかったことのようにし、
これからは私の言う事を聞くと言っていたらしい。
私
(それができるならとっくにしてるよね…。もう何も信じられない。)
シェルターの期限がきて私たちは実家へ戻ることにした。
本当は両親に迷惑かけるようなことは避けたかったが、頼れるところが他になかった。
両親は快く受け入れてくれ、そんな様子に娘も久しぶりに笑顔を見せてくれた。
それから数日後、再び弁護士から連絡が入った。