私の不安は、見事的中した。
翌日、見舞いにきた義母は、一切の遠慮もなく私の家事や子育てに関してダメ出しを連発したのだ。
義母
「あなたね、いくら妊娠中だからって、あまりにも掃除が行き届いてないわよ。洗濯機のフィルターも風呂場も排水溝も、汚すぎてびっくりしちゃったわ」
ストレスが一番の大敵だというのに、容赦なくストレスを浴びせてくる義母。
思わずムッとした表情になった私に、畳み掛けるように不満を言い募る。
義母
「私だってこんな口うるさいこと言いたくないのよ。でもね、このままじゃ良くないと思うのよね。疲れて帰ってくる息子のためにも、料理ももっとがんばってもらわないと。ああ、それから、娘ちゃんのことだけど、言葉遣いがなってないわね。それから……」
「言いたくないのだけど」と前置きをすれば何を言ってもいいと思っている人が世の中にはいて、
義母もその類の人だった。
うんざりする。言いたくないのなら、言わなきゃいいじゃないか。
延々と続く義母のダメ出しを聞いていたら、お腹が痛くなってきた。
迷わずナースコールを押し、
看護師さんに「お腹が痛いです」と伝え、目で必死に現状を訴えた。
看護師
「患者さんのお身体にさわりますので、本日はもうお帰りください」
察してくれた看護師さんが義母を部屋から追い出してくれて、心底ホッとした。
不満気な表情の義母も、さすがに看護師さんの言うことは聞かざるを得ない。
その後は、病院側にお願いして、旦那と娘以外は面会謝絶にしてもらった。
しかし、旦那はほとんどお見舞いに顔を出すことはなかった。