義両親の介護

【No.14】「介護は長男の嫁の仕事でしょう?」義理姉夫婦から告げられた衝撃的な告白

義両親の介護

子供たちが帰り入れ違いで夫が帰宅した。


「おかえりなさい。」


「あぁただいま。…もしかして拓人たち来てたのか?」


「うん、今帰りました。」


「なんだ、そうなのか。」


「ご飯できてますからどうぞ。」


「あぁ、先に風呂入ってくる。」


(はぁ、ここで鉢合わせしなくてよかった…)

今夫と顔を合わせたら娘のことだ、黙っていられないだろう…。

内心ヒヤヒヤだった。

少しずつではあるが、介護の流れも掴めてきたことで慣れてきた。

夫を見送ってから義実家へ行き、朝ご飯の支度。

義両親の着替えや朝のトイレ、洗濯や掃除、昼と夜ご飯の支度を一気に行い、ついでに夫の分も作ってしまう。

夕方には早めにお風呂に入れ、寝るばかりにしてから家に帰っていた。

義父に関しては上半身は元気なので自分できることはしてもらっていた。


「ではこれで帰りますけど、他に何かありますか?」

義父
「いや、大丈夫だ。今日もありがとうな。」


「いえ、ではまた明日来ますね。」

そんな毎日をこなしなんだかんだ半年が経とうとしていた。

それくらいになると無駄も徐々に省けるようになり、自宅に戻るのも徐々に安定していった。

ところが・・・


「はいお義母さん、お茶ですよ。ここに置いておきますからね。」

義母
「…ありがとう」

義母が毎日飲んでいる温かいお茶を淹れてあげテーブルに置いた。

義母がお茶を飲もうとした時、突然私に湯呑みを投げつけてきた。


「あつっ…!!!ちょ…どうしたんですか!?」

義母を見ると、さっきまで上機嫌だったはずの義母がものすごい形相でこちらを見ている。

義母
「なんなのよこのお茶は!!いつものお茶じゃないでしょ!!しかも熱すぎるわ!!!」


「熱すぎましたか…?お茶はいつものですよ!」

義母
「違う違う!!いつものじゃない!!淹れ直しなさい!!」

タイトルとURLをコピーしました