義母
「あなたには一生わからないでしょうね!私の気持ちが!」
私
「気持ち…ですか…?」
義母
「そうよ!こうやって歩けることができなくなった今、何が楽しみで生きてると思うのよ!」
義母
「よそのお友達なんかは集まって編み物や手芸なんかして楽しくしてるのに、私は毎日毎日外に行くこともできなくて1日中ベッドの上…!そんな中で唯一楽しみなのが食事だっていうのに…!!こんなつまらない食事ばかりでもう我慢の限界だわ!!」
私
「す、すみません…、そういうわけで言ったんじゃないんですけど…」
義母
「言い訳なんか聞きたくないわよ!私たちはどうせそう長くは生きられないわ!だからこそ十分満足のいく余生を送らせてちょうだい!」
義母は顔を真っ赤にさせて一気に爆発した。
その様子を見て、余程我慢してたんだと感じた。
義母
「わかったならさっさと作り直してちょうだい!」
私
「はい…」
それから義母のわがままがどんどんエスカレートしていった。
『この食材は自分の好みじゃない』
『今日はスープが飲みたかった』
『〇〇の食材じゃないと食べたくない』
など、献立内容から使う食材のグレードなど、確実に動けなくなる前の生活より贅沢になっていた。
私
「あれ…今月ってもう…?」
そしてついに、家計が赤ギリギリになってしまったのだ。
ちなみに、義母たちの介護で必要な食費なんかは全て自分たちの家計からやりくりしていた。
最初の頃、義姉に介護にかかる生活費などについて相談していたのだが、まともに話を聞いてくれていなかった。
私
「今思えばしっかり決めておけばよかった…。どうしよう…」