義両親の介護

【No.21】「介護は長男の嫁の仕事でしょう?」義理姉夫婦から告げられた衝撃的な告白

義両親の介護


「懐かしい友人の相談に乗ってそれに応えただけなんだから、お金なんていらないの!」

そう言って薫は私を抱きしめてくれた。


「本当によく1人でここまで頑張ったわね…。誰にも相談できなくて辛かったと思うわ。私に話してくれて本当にありがとう…!」


「薫ちゃん…。私の方こそ、たくさんの情報と勇気をくれてありがとう。私最後までちゃんと向き合う!」


「応援してる!もしまた何かあればすぐに連絡してちょうだいね!」

そして薫は帰って行った。

もらった資料を片付け、私もすぐに義実家へ戻ることにした。

その日の夜。


(話をするなら早い方がいい。これは和春さんにも同席してもらおう。)

腹を決め、私は帰宅した夫に話をすることにした。


「ねぇあなた。ちょっといい?」


「ん、なんだ?」


「今週の日曜日、お義姉さんと一緒に集まれないかしら?」


「集まり…?どうしたんだ急に。」


「うん、ちょっと話しておきたいことがあって。」


「話って?」


「その時に話すから、あけておいてくださいね」

それだけ言ってその場から退散した。

内心ドキドキしながら自室へ戻ったが、夫は特に何も言わなかった。

そして当日。

義実家へ集まり、義両親には聞こえない別室で話をすることにした。


「今日はお時間いただいてありがとうございます。」

義姉
「話って何?こっちも暇じゃないのよ。」


「……。」


「大丈夫です、すぐに済みます。」


「単刀直入に言います。私はこれ以上介護はできません。」

義姉
「はぁ!?!?何言ってんの!?」


「先日和春さんにもお義姉さんにも伝えましたが、もう生活費がカツカツなんです。それに1人でこれ以上は心身ともに持ちません。」

ここまでハッキリ言った。

でも傲慢な義姉には簡単に通用しなかった。

義姉
「あんた自分の立場わかってもの言ってんの!?長男の嫁のくせにそんな言い分が許されると思うな!!介護を放棄したら訴えるよ!!」

義姉はテーブルを叩きながら怒鳴り散らした。

タイトルとURLをコピーしました