出産後、平気より小さく産まれた娘。
1人で気にしてモヤモヤしていたが、義母はそれをかき消してくれた。
義母
「そんなの気にしなくていいのよ!実はね、この子も他の子たちよりひと回り小さく生まれたのよ。でも泣き声だけは誰よりも大きくてね〜(笑)今ではこんな大きく育っちゃって(笑)」
夫を笑いながら小突く義母。
実はこうやって義母と話したりするのは結婚以来。
だから義母の性格や関わり方をあまり知らなかった。
でも私が抱いていた不安をサラッと解消してくれたことで、義母を優しい人だと思ってしまった。
私
「ありがとうございます…!」
義母
「何か欲しいものある?適当に何か買ってこようか?」
私
「いいんですか…?じゃあお願いします…!」
こうやって入院中はほぼ毎日義母も顔を出してくれた。
そして退院する日、義母からある提案を受ける。
退院当日。
看護師さんたちに挨拶を済ませ、病院を出た。
夫の車に荷物を乗せて出発した。
車を走らせていると、義母が突然ある提案をしてきた。
義母
「あやかちゃん、ちょっと提案なんだけど…」
私
「何ですか?」
義母
「産後家事と育児をするのって大変だと思うから、私が家に泊まりがけで手伝いをしようと思うの。どうかな?」
私
「え、でも…お義母さんも大変じゃないですか…?」
義母
「私は家にいても1人だから、手伝うのなんてどうってことないのよー。」
実は義母は義父を数年前に亡くしている。
それもあって、家に1人でいるのは辛いものがあると夫から聞いていたこともあったのだ。
きっと義母にとって家事をこなすことが生きがいにもなっているのかも…
そう思うとこれを断ってしまうのはよくないのかもしれないと感じていた。
なかなか返事ができないでいると夫が助け舟を出してくれた。
夫
「んーじゃあさ、あやかたちの1ヶ月検診が済んだらどう?いきなり母さんが来るのもあやかだって気使うだろうしさ。」
義母
「そう?私は気にしないけどね〜」
私
「…じゃあ1ヶ月検診が済んだらお願いします。」
私の一言で義母の顔も明るくなった。
そういうことで、1ヶ月検診が済んでから義母はうちに泊まりがけで来てくれることになったのだった。