ある日、義母から突然買い物を頼まれた。
義母
「美亜ちゃんのこと見ててあげるから、買い物に行ってきてくれる?これ、リストね!」
そう言って義母は買い物バッグとリストを渡して玄関先まで背中を押された。
私
「ちょっと!…困ります!!」
義母
「何が困るっていうの〜?私はただ、たまには子供から離れて1人の時間作った方がいいと思って言ってるのに、そうやってあなたはまた私の気持ちを蔑ろにするのねー。」
私
「…そういうわけじゃ」
義母
「なら行ってきてちょうだいね〜!!」
半ば強引に家を出されたことで、家の鍵を持たずに出てしまった。
私
「ちょっとお義母さん!?!?開けてください!!」
何度も玄関のドアを叩くが返答はなし。
やられた…、と感じたと同時に、買い物を済ませて家に戻れば開けてもらえる、そうも思った。
私
「なら早く買い物を済ませて戻らないと…!」
私は急いで商店街の方へ向かった。
大丈夫だと思うが、娘はまだ生後2ヶ月にも満たない。
それに娘と離れたことがない私はどうしようもなく心配だった。
家の車は夫が使用中、自転車は元々ないため、徒歩で商店街へ行くしかなかった。
そのため買い物時間も含めて往復で小一時間かかってしまった。
私
「何が1人時間だよ、1人で買い物する量じゃないでしょこれ…。」
3軒もハシゴする内容だった買い物リスト。
こんなの良かれと思っての範囲じゃないし、そもそも1人時間の意味を履き違えてる。
嫌がらせ以外の何者でもない。
買い物を終えようやく家に着いた。
すぐにインターンホンを押して義母を呼び出した。
しかしなかなか出てこない…。
私
「え…なんで出てこないの…?」
待っている1秒1秒がとても長く感じた。