私
「その汚い手で私に触るな!!」
義母
「な、なんですって!?!?」
私
「さっきから聞いてれば、お義母さん何か勘違いしてません?」
義母
「何をよ!」
私
「『従順だった正樹が私のせいで反抗的になった』
って言いましたよね?それ、当たり前のことじゃありませんか?」
義母
「はぁ!?あんた何言ってるのよ(笑)
子供は親の言うことを聞いてこそでしょ!」
私
「それはどうでしょうか?確かに我が子はいつまでも子供のように思うでしょう。
でも現実はもういい大人です。なんでも自分で考えて決められる。
そんな我が子を信じてあげない親はどうかと思います。
正樹はお義母さんが絡んだ話になると人が違うようになっていました。」
私
「それも今思えばお義母さんがそうさせていたんですね。」
義母
「あんたねぇ…!!」
私
「自分の子だから言うことを聞くのが当たり前とか、
それが世間じゃ通用しないことくらいもういい加減気づいた方がいいですよ。」
私
「そうじゃないと、お義母さん生きていけなくなるんじゃないんですか?」
義母
「…!!」
私
「それに正樹も!」
夫
「え…」
私
「これでようやくわかったでしょ?
私がこれまでこの人からどんな扱いを受けてきたのか、
娘にまで手にかけたことも全部真実。
私は、一見不器用そうに見えるけど人のことを思いやれる優しい人柄に惹かれて結婚したの。」
私
「でもそれが偽りや母親の間違った愛情を取ると言うならもうやっていけない。」
私は本当の気持ちを素直に夫に伝えた。
これは義母も聞いていたが、
その前に私から言われた言葉が相当図星だったのか放心状態だった。
夫はしばらく黙っていたが、意を決したように口を開いた。
夫
「…母さん、俺と親子の縁を切ってくれ。」
義母
「え…?」