夫
「…母さん、俺と親子の縁を切ってくれ。」
義母
「え…?」
夫
「あやかの言葉で気付かされた。本当の俺は新しい自分の家族を守りたいんだ。…俺をここまで育ててくれた母さんももちろん大事に思ってる。でも…」
夫
「あやかを傷つけて、娘にまで手をかけて、挙句の果てには嘘までついたり俺のためだとか俺をたぶらかしたとか意味のわからないことばかり言って…、もうそんなことうんざりなんだよ。」
義母
「……」
夫
「この際だから言うけどさ…」
夫
「これまで母さんが見てきた俺、あれ全部演技なんだ。」
義母
「え…??ど、え、何…?」
夫
「だから、演技。…まぁもうあれはかなり前のことだからもう覚えてないかな?」
明らかに動揺している義母に容赦無く話をしていく夫。
夫
「俺が子供の頃、一回だけ母さんの言うことに反抗したことがあったよね?あの時母さんは怒って俺のことをぶっ叩いた。何発も何発も…。子供だった俺は怒る母さんがものすごく怖かった。」
夫
「だから母さんの機嫌を損ねないように動いてたんだ。」
義母
「何を言ってるの!?!?ど、どうせこの女にそう言えって吹き込まれたんでしょ!!」
夫
「本当の話だよ。この前早退した時だってそうだ。」
夫
「あやかのことで話があるって言われて、何かあったんじゃないかって思って急いで早退してきた。あやかが母さんをいじめるって聞いて最初はそんなまさかって思ったけど…。母さんの様子見てるともしかしたらそうなのかもって思ってる自分もいて、母さんの肩を持ってしまってたよ…。」
夫
「今思うとそう思って行動してた自分が情けないし恥ずかしい…。本当に申し訳なかった。」
夫は私に深々と頭を下げて謝罪してきた。
どうやらそこのあたりも義母にうまく洗脳に近い状態にされていたんだろう。
こんな状態になった今こそ、義母が言っていたことが嘘ばかりだと理解して謝罪しているんだと感じた。