夫が自身のこれまでのことを赤裸々に話し始めた。
そして私に頭を下げ謝罪した。
それはこんな状態になった今こそ、
義母が言っていたことが嘘ばかりだと理解して謝罪しているんだと感じた。
夫
「あやかと一緒にいる時だけが、本当の俺でいられた。
それなのに結局俺はあやかよりも母さんを優先して、
あやかを苦しめて、美亜にまで危害が及んでしまって…。
謝っても許されないことをしてしまった…。」
夫は涙ぐみながら何度も謝罪した。
義母
「そ、そんなの…、私は信じないわよ!!!」
夫
「ならもう俺とは縁を切って金輪際会わないでくれ。
これ以上家族を傷つけることは絶対に許さない…!」
義母
「っ…!」
夫が強めにそう言うと義母は泣きながらその場を去って行った。
部屋に2人きりになり静まり返る。
私
「…正樹。」
夫
「あやか、今まで本当にごめん…。
俺はもう母さんと会わない。
きっと母さんももう連絡とかしてこないと思う。」
私
「うん…」
夫
「俺はあやかと美亜と家族3人で生きていきたい。都合が良いって思われたっていい。」
夫
「でもこの気持ちに嘘偽りはない!それだけはわかってくれないか…?」
私
「……」
私は即答できず黙ってしまった。