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【No.16】新築マイホームのガレージに勝手に車を停めるママ友
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倉持さんと連絡をとった直後、突然明那さんの夫が自宅を訪ねてきた。
夫
「え…この人が明那さんの夫!?こんな時間に一体何の用だ…?」
明那の夫
「おい!!いいからでてこい!!!」
...
盗聴器が仕掛けられているかもしれない不安を抱きながら
2人で隈なく玄関先を探した。
すると玄関先の壁にかけてある額縁に目がいった。
私
「あれ…これってこんな隙間あったっけ?」
額縁と壁の間の隙間に手を入れてみると何かが手に当たった。
私
「あった…」
夫
「おいおい嘘だろ…、本当に見つかった…」
私
「ここなら、隣がリビングだから、
倉持さんと話した内容だってきっとしっかり聞かれてたはず…。」
夫
「これはまじで警察問題だよな…?」
私
「うん…。とりあえず念の為他にもないかどうか探してみよう」
その提案で他にもあるかもしれない盗聴器を確認していたが、
結果的にさっき見つけた玄関先の盗聴器のみだった。
夫
「…ここだけか。倉持さんちに行った後もう一度警察に行こう。
1人じゃ不安だろうし、明日は有休をとるよ」
私
「うん、ありがとう」
そして翌日。
倉持さんに連絡を入れ、2人で家にお邪魔した。
私
「朝からすみません…。ご迷惑じゃなかったですか…?」
倉持
「いいのいいの、気にしないで!盗聴器だなんて気持ちが悪い…。
それじゃ最初から狙われてたってことよね…。
急ぎましょう、指定された日付の映像はまだ残ってたわ!」
倉持さんに案内されリビングへ行き、夫とともに映像の確認をした。
夫
「…やっぱり。誰も車に触ってない…。」
私
「ということは、車の傷は元々あったってことね。」
倉持
「そのことなんだけど…
長谷川さんちに停めるようになった日から遡って確認してみたのよ。
そしたら、ガレージの縁石に擦ってると思われるところがあってね…。
ちょっとそれも見てもらえる?」