マイホームガレージ

【No.5】新築マイホームのガレージに勝手に車を停めるママ友

マイホームガレージ

◎前回の話はこちら

【No.4】新築マイホームのガレージに勝手に車を停めるママ友
◎前回の話はこちら 夫 「そうだ、いいこと思いついた!!」 私 「ん…?なに?」 夫 「ガレージに鍵をつけるとかどう?」 私 「鍵…!それいいかも!」 夫 「鍵がついてれば...


「それが…、すでに別の車が停まってて駐車できないんだよ」


「え!?」

急いでガレージへ行くとなんとそこには明那さんの車が停まっていたのだ。


「どうして…」


「お義父さん!お久しぶりです〜!どうかしましたか?」


「また…明那さんの車が…」


「え…!?」





「この車って杏たちのじゃないのか?」


「違うの。娘の同級生のお母さんが勝手に停めてて…。
何度もこういうことがあって、ガレージに鍵をつけることにしたんだけど…」


「鍵の付けてるときは大丈夫だったけど、
お義父さんたちが来るからって鍵を外したその隙に停めたんだな…」


「…まぁとりあえず近くのパーキングにでも停めてくるよ。
ちょっと時間かかると思うが待っててくれ。」


「ごめんねお父さん…」


「申し訳ありません…」


「いや杏たちのせいじゃないんだから、大丈夫だよ!
それじゃ行ってくる!」

父は母と共にそのまま近くのパーキングを探し停めることになった。





「駐車料金はお義父さんたちに払おう。
こういう時のために2台停められるようにしてたのに…!」


「そうだよね…。取りに来た時にでもちゃんと話すようにしないとだね。」

しかしその日は結局明那さんが車を取りにくることはなかった…。

その翌日。

朝夫が出勤する時、夫に玄関外で呼ばれた。


「どうかしたのー?」


「車がないんだよ…!!」


「え?」

見ると、昨日の夜まで停まっていた車がもぬけのからになっていた。





「いつの間に…?
車の音も感じなかったし…、まさか寝てる間に取りに来たとか…!?」


「なんの挨拶もなしにかよ…!ちくしょう!」


「…とりあえず仕事行かなくちゃ。」


「鍵は私がきちんと閉めておくから!」


「あぁわかった。行ってくる…」

夫は半分イライラしながら出勤した。

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