◎前回の話はこちら
父
「それが…、すでに別の車が停まってて駐車できないんだよ」
私
「え!?」
急いでガレージへ行くとなんとそこには明那さんの車が停まっていたのだ。
私
「どうして…」
夫
「お義父さん!お久しぶりです〜!どうかしましたか?」
私
「また…明那さんの車が…」
夫
「え…!?」
父
「この車って杏たちのじゃないのか?」
私
「違うの。娘の同級生のお母さんが勝手に停めてて…。
何度もこういうことがあって、ガレージに鍵をつけることにしたんだけど…」
夫
「鍵の付けてるときは大丈夫だったけど、
お義父さんたちが来るからって鍵を外したその隙に停めたんだな…」
父
「…まぁとりあえず近くのパーキングにでも停めてくるよ。
ちょっと時間かかると思うが待っててくれ。」
私
「ごめんねお父さん…」
夫
「申し訳ありません…」
父
「いや杏たちのせいじゃないんだから、大丈夫だよ!
それじゃ行ってくる!」
父は母と共にそのまま近くのパーキングを探し停めることになった。
夫
「駐車料金はお義父さんたちに払おう。
こういう時のために2台停められるようにしてたのに…!」
私
「そうだよね…。取りに来た時にでもちゃんと話すようにしないとだね。」
しかしその日は結局明那さんが車を取りにくることはなかった…。
その翌日。
朝夫が出勤する時、夫に玄関外で呼ばれた。
私
「どうかしたのー?」
夫
「車がないんだよ…!!」
私
「え?」
見ると、昨日の夜まで停まっていた車がもぬけのからになっていた。
私
「いつの間に…?
車の音も感じなかったし…、まさか寝てる間に取りに来たとか…!?」
夫
「なんの挨拶もなしにかよ…!ちくしょう!」
私
「…とりあえず仕事行かなくちゃ。」
私
「鍵は私がきちんと閉めておくから!」
夫
「あぁわかった。行ってくる…」
夫は半分イライラしながら出勤した。