マイホームガレージ

【No.9】新築マイホームのガレージに勝手に車を停めるママ友

マイホームガレージ

◎前回の話はこちら

【No.8】新築マイホームのガレージに勝手に車を停めるママ友
◎前回の話はこちら 私 「私はそういうつもりで言ったんじゃないです!何というか…致し方なくというか…」 明那 「は?じゃあそれって嘘ついたってこと? 上辺だけでそんなこと言うとかありえないんですけど〜(笑...

明那さん宅まで行き話をした翌日も、明那さんは懲りずにガレージに車を停めていた。

そしてその日の夕方、明那さんが車を取りに来た。


「あ…来たんじゃないか?」

その時だった。

家のインターンホンが鳴った。

モニターを見るとそこには明那さんの姿が映っていた。





「…はい」

明那
『ちょっと!!!早く出てきて!!!」

ものすごい形相でキレている明那さん。

娘には部屋で遊んでてもらい、私たち夫婦で玄関先へと急いだ。


「明那さん!!また停めたんですか!?」

明那
「だったら何なの!?それより見なさいよこれ!!」

そう言って見せられたもの、それはバンパーの傷だった。




明那
「これどうしてくれるの!?」


「え…?どうしてくれるのって…」

明那
「さっきまでついてなかった傷なの!!
車を取りに来たらこの傷がついてた!あんたんちの子供がやったんでしょ!?」


「言いがかりはやめてください!
娘は今日私たちと一緒に家にいました!車に傷をつけられるわけないでしょう!?」

明那
「私に文句言うくらいなんだから、子供を使って嫌がらせしてるに決まってる!!
 この車高いんだから!!修理代として100万、弁償してもらうからね!」


「え…100万!?」





「いや…それはいくら何でも…」

明那
「まさか払わないとか言わないよね!?
 ここのガレージで起きたことは全部そっちの責任でしょ!?
 問答無用で払いなさいよね!」


「失礼ですけど…、それって元々ついてたわけじゃないんですか…?」

明那
「は…!?
 わ、私が自分で傷つけてあんたたちのせいにしてるって言いたいわけ!?」

明らかに動揺している…。

明那さんのその様子で私たちは確信した。

タイトルとURLをコピーしました