◎前回の話はこちら
【No.13】毎日マイホームに来る放置子
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ケンくんママは驚いたような顔で私を見つめてきた。
私は真剣な顔でケンくんママに言った。
私
「まず風◯で働いているとのことですが、
自宅でお客さんのお相手をするのは売◯の可能性...
ケンくんママは驚いた様子で
キョトンとした表情を浮かべたまま黙っていた。
私
「借金当時から現在に至るまでの返済記録、
相手方に要求されている利息、諸々の履歴を見せてください。
法外な利息の取り立ては犯◯なんです。
場合によっては過剰に払ってきたぶんを
返金してもらうことも可能です」
私の説明をきょとんとした顔で聞いていたケンくんママは、
おそるおそる、といった様子で尋ねてきた。
ケンくんママ
「本当にそんなことができるんですか?
でもそんなこと、今まで誰も教えてくれなかったし……」
私
「知識は人を助けます。
でも、それは知識を持っていない人を
踏みつけていいということではないんです。
この国は司法の力があまりにも弱い。
でも、できることは必ずあります」
ケンくんママ
「どうして、そこまでしてくれるんですか?
まだ知り合って間もないのに……
しかもあんな失礼なことを言った私に対して……」
私
「さっきのあなたの発言はたしかに失礼だったし、怒っています。
でも、あなたが今困っていて、そのことでケンくんも困っている。
その事実を知ってしまったのに見て見ぬふりなんてできません。
私はこれでも元弁護士であなたを助ける責任があります。」