◎前回の話はこちら
証拠があるというのに自分がしたことを認めようとしないその姿に
私は我慢できずブチ切れてしまった。
私
「これまで散々嫌がらせしておいてよくそんな態度でいられるわね…!!
n証拠はあるんだから正直に認めなさいよ!!」
夫
「さな…!落ち着いて…」
私
「だって…!私たちが一体何をしたっていうのよ!!」
警察
「奥さん、落ち着いてください。
我々がしっかり事情聴取しますから、任せてください。」
夫
「すみません、お願いします。」
金子さんに続き、佐伯さんと斜め前の住民も次々連行された。
証拠があるのにも関わらず3人はなかなか口を割らず、
事情聴取には2日弱かかった。
その後警察の方が自宅まで来てくれ、状況を報告してくれた。
警察
「先日は証拠のご提供ありがとうございました。
それで事情聴取の結果ですが、3人とも認めました。」
私
「そうですか…、よかった。」
警察の方が教えてくれたが、金子さんは新参者が嫌いで、
この住宅街に越してきた私たち家族をターゲットにしたという。
佐伯さんたち2人を含めた他の住民たちも、
金子さんに逆らったら今度は自分たちが狙われると思い、
金子さんが言うことには従わなきゃいけないという暗黙の了解なところがあったとか…。
しかし、他の住民から恐れられていた金子さんの背景には
ある出来事があったという。
警察
「聴取を続けていくと金子さんがあんな風になった理由がわかりました。」
私
「え…、それってどういうことですか?」
警察
「数十年前、当時の金子さんは結婚後にこの場所に引越してきたそうです。
その時に周りの住民からひどい嫌がらせを受けて、
結果その主犯格の人と旦那さんが不倫関係にあったそうです。
それがきっかけで人間不信になり、周りの住民を1人で攻撃するようになった…。
次第に金子さんは周りから恐れられ、言うことを聞かないとやられてしまう…
そんな声が出始め、自然と金子さんについていく人が出てきたというわけです…。」