重度の悪阻だと医師から伝えられた次の日。
医師
「今朝の検査ですが、数値は以前より良くなっていました。もう少し心配ならもう1日様子みてもいいですが、どうされますか?」
私
「退院しても大丈夫なら、娘もいるので退院したいです。」
医師
「わかりました。でもあまり無理せず。」
処方箋と診断書をもらい病院を出た。
そこには夫の車が。
娘
「ママー!!」
夫
「大丈夫か?ゆっくりでいいから。」
私
「ありがとう。なるべく家で安静にって言われちゃった。」
夫
「まぁ仕方ない。今日は午前中だけ仕事休めたから、帰ったらすぐ出勤する。」
私
「ありがとうね。」
自宅に帰るとすぐに夫は仕事に戻った。
娘
「ママー、気持ち悪いの?」
私
「そうなの。前みたいには遊んであげられないと思う、ごめんね。」
娘
「大丈夫だよー!かりん、ひとりでも楽しいもん♪」
私
(申し訳ないな…。そうだ、先輩に連絡しておかないと。)
翌日、私は診断書を持って会社へ向かった。
先輩に全てを話し、部長にも伝えると快く承諾してくれた。
部長
「了解したよ。こんなの郵送でもよかったのに。わざわざ来てくれてありがとうね。また元気になったら戻ってきてね!待ってるよ!」
温かい言葉に感謝し、あいさつを終えて帰宅した。
私
(ほんと、私は恵まれてるな…。しっかり安静にして落ち着かせないとね。)
しかしその日から夫の帰宅時間が遅くなっていった。
平日は22〜23時頃、休日ですらもどこかへ出掛けていた。
ある日の夜。
体調も悪く思うように娘のことを見れないことに苛立っていた私は、
夫にその矛先を向けてしまった。
私
「ねぇ、なんで最近帰る時間遅いの?」
夫
「え?なに、急に。」
私
「私が体調悪いってわかっててどうして早く帰ってこないの?かりんのことだって協力してやってくれるんじゃなかった!?」
夫
「は?なんのことだよ。俺は仕事して帰ってきてんだぞ!?毎日残業なんだから早く帰りたくたってしょうがないだろ!」
私
「ならせめて土日は家にいてよ!」
夫
「土日は会社の付き合いで外に出なきゃなんないって知ってんだろ!?無理なこと言わないでくれよ。」
確かに、これまでだって特別家事育児を積極的にやってくれたかといえばそうじゃない。
でも2人目を希望した時、夫は自ら「俺も家事育児協力する!」と張り切ってくれていたのに…。
私
「…自分の言ったこと覚えてないくせに…。もういい。」
これがきっかけで私は身体的にも精神的にも不安定になる日々が続いた…。