夫の心無い言葉にショックのあまり夫に声をあげてしまった。
そしてそれがきっかけでなのか、夫は家に帰ってこなくなってしまった…。
私
(はぁ…今日も帰ってこない。連絡もないし…。)
そんな日々が1週間も続けば、私自身も自分にも非があったのかもと思うようになった。
私
(確かに裕也は私たちのために毎日仕事頑張ってくれてる。
それで家族の時間が取れなくなったり助けを求めてもすぐに応えられないのはしょうがないのかもしれない…。)
夫が言うように、私の両親に頼むのもできなくはない。
母は腰が悪く思うように外出ができないだけで、家の中ではそれなりに家事はできる。
だけどあんなふうな言い方は、状態を知っている夫だからこそしてほしくなかった…。
私
(まぁでも、一度相談してみるか…。)
私は母に連絡をしてみることにした。
妊娠のことは少し前に伝えていたので、現在の状態と娘のことを伝えてみた。
するとすぐに母から電話がきた。
母
『もしもし?あんた身体大丈夫なの?かりんちゃんのことは、私でよければ面倒見るけど、ただ保育園への送り迎えは厳しいわ。
そっちで面倒を見るならお父さんも一緒じゃないとって思ってるけど…。』
私
「やっぱりそうだよね…。」
実は数日前に娘に「ばあばんちに行こう」と提案をしていた。
しかし娘は首を縦に振らなかった。
理由は保育園のお友達と離れたくない、それだけ。
確かに、もし実家へ戻るとなればそれがいつまで続くのかは私にもわからない…。
私
「…もう少し考えてみるよ!ごめんね、ありがとう!」
母
『こっちこそごめんね…。私の身体がちゃんと動いてればよかったけど…。』
私
「やだな、お母さんが謝らないでよ!(笑)ほら、もしかしたら私の悪阻も落ち着くかもしれないしさ!うん、また連絡するね!それじゃ!」
電話を切り私は考えた。
私
(こんな境遇の人、きっとたくさんいるはず。それでも自分の置かれてる状況の中でこなしてる人もいるんだから、これくらいでめげちゃダメだ!自分のできることをしよう。)
夫のことはしばらく考えないことにした。
きっと泊まり先だって会社だろうし、
夫のことを考えているといろんな感情が出てきて収拾付かなくなってしまうから…。
その数日後。
その日はなぜか朝から気分が良く、悪阻もいつもより落ち着いていた。
私
(これくらいならなんてことないんだけどな…。今のうちにできることしておこう!)
いつものように娘を保育園へ送り届け帰ろうとした時だった。
??
「あ、ありさちゃーん!おはよう!」
私
「ん?…あ、志乃さん!おはよう!」
声をかけてきたのはママ友・志乃さんだった。