夫
「まさか俺が静香と本気で愛し合っているとも知らずに、子供欲しいなんて言葉本気にしやがって(笑)」
私
(え…?)
耳を疑った…。
夫と2人で望んでいた2人目。
それが嘘だった…?
続けて夫は、さらに考えもしないことを言い出すのだった…。
夫
「…そうそう、そういうこと!2人目欲しいって言ったのはお前との関係をカモフラージュするため!どうせ俺は子供のことなんてノータッチだから、あいつが1人で世話するだろ?そしたら俺のことなんて気にしてる暇ないだろうから、余裕でお前と会えるじゃん?(笑)」
私
(嘘でしょ…。この子はそれのために…?)
それを聞いてショックのあまり目の前が真っ暗になり、その場に座り込んでしまった。
まさか私が聞いているだなんて思ってもいない夫は、それからも堂々と◯倫について話していた。
そこで私はあることを思いつき、急いで寝室に戻り自分の携帯を取った。
私
(音が鳴らないようにすればきっと大丈夫…。)
携帯を持ってさっきいた場所に戻り、すぐに録画を回した。
夫は酔いがまわってきたのか、有難いことにさっきよりも声を大きくして話していた。
夫
「いやーほんと、俺たちって運良いよな〜(笑)…え、だって俺が結婚してからずっとバレずにここまで来れてんだぜ?(笑)これなら死ぬまで一緒に居られんじゃね?(笑)」
なんと、夫と義妹の◯倫関係は私と結婚してからだった…。
ということはもう5年近くになる。
私
(…そんな。)
私は動画を撮りながら涙が止まらなかった。
大体の音声がとれたところで切り上げ、私は寝室へ戻ることにした。
寝室へ戻りベッドに潜り込む…。
早く寝てしまおう、そう思っても寝付けるわけがなかった。
私
(…あの感じだと、少なくとも5年は◯倫を続けてたってことだ…。そんなに長く私を騙してたなんて…。)
一番近くにいておきながら◯倫に気づけなかった自分が急に情けなくなり、同時に2人に対して憎悪と復讐心でいっぱいになった。
正直これまで、私は夫を許して再構築することを望んでいた。
その理由は、これから大きくなる子供たち2人の生活のため…。
私1人の稼ぎじゃどう頑張っても安定した生活なんてできない…。
でも夫と2人で共働きしているこの状態なら、贅沢はできなくても何不自由なく暮らしていけると思ったのだ。
だけど…。
私
(それだけの理由でアイツを繋ぎ止めるのは、子供たちに悪影響…。)
私
(それにお金ならきっとなんとかなる…!そもそも◯倫相手が血を分けた妹で、さらに望んでたと思われてた子供は自分たちの関係を守るための口実だったなんて、誰が聞いても許されることじゃない…!絶対に許さない…。地獄を見せてやる…!!)
私は2人に復讐することを心に決めたのだった。