私
「うん…。ありがとう。」
しばらくは娘を遊ばせ、お昼寝をしている時。
私
「お父さん、お母さん。たくさん心配かけて、こうやって戻ってくることになってしまって、本当にごめんなさい。」
母
「何言ってるのよ。一番辛かったのはありさでしょ?私たちはありさの選んだ道をサポートするだけよ。」
父
「そうだよ、いつまでいてもいいんだ。だから今は何も気にせず、自分の身体のことを一番に考えなさい。」
私
「はい。本当にありがとう。」
両親には本当に頭が上がらない。
私は両親の言葉に甘え、まずはお腹の子を無事に産むことだけを考えることにした。
それから数ヶ月後。
無事に2人目が産まれ、体重も3500gを越えた元気な男の子だった。
私
「たくさん迷惑かけてごめんね…。これからはママが守るからね。」
一番最初に声をかけたのがこの言葉だった…。
妊娠中はストレスばかりかけてしまい、本当に申し訳なかったから…。
でもこうやって元気に産まれてきてくれたことに感謝している。
産後も落ち着いた頃、夫からの慰謝料と子供たちの養育費諸々が振り込まれていた。
私
「はぁ…良かった。遅れてたからどうなるかと思ったけど…。」
そしてふと義両親のことが頭に浮かんだ。
2人目をすごく心待ちにしていた義父。
悩みに悩んだが、私は義両親に会いに行くことにした。
インターンホンを押すと義両親2人で出てくれた。
義父
「…え、ありさちゃん?どうして…」
私
「お久しぶりです。先月出産したので、会いにきました。お2人の孫ですから…。」
そう言うと義両親は目に涙を浮かべていた。
赤ちゃんを義父に渡すと、ぎこちない抱き方だったが、それはもう宝物を抱えるかのように優しく抱っこしてくれた。
続いて義母も抱っこをしてくれ、息子に優しく声をかけていた。
その後義両親たちはあの2人の話を聞いた。
あの一件から、元夫とは縁を切り義妹ともあれから連絡を絶っているという。
あれから元夫は決まった期日に慰謝料と財産分与、養育費をきっちりと支払ってくれている。
義妹は今どうしているのかそれは誰もわかっていない…。
義両親は結婚前から私に良くしてくれていて、今回の件だってずっと味方でいてくれた。
そんな人たちの唯一の楽しみでもある孫との関わりを絶たせてしまうのは、どうしても気が引けてしまっていた…。
なので私は月に一度、義実家へ出向いては子供たちの成長を見せることにしている。
たくさん辛くて大変なことがあったが、
今こうして笑顔で楽しく毎日を過ごせていることに感謝して、これからも日々を大切に過ごしていこうと思います。