◎前回の話はこちら
夫は仕事に行かず佐久間先生と密会を連日続けていた…。
ある日の夫は某ジュエリー店で指輪を購入したらしく、
その写真を坂口さんから見せてもらった私。
坂口
「指輪を購入後はこれを不倫相手に渡していました。
その後はお決まりのホテルです…。」
吐き気が止まらず俯いてしまった私。
坂口
「奥様、大丈夫ですか…?少し休憩しましょうか?」
私
「…いえ、大丈夫です。まだあるんですよね…?」
坂口さんは申し訳なさそうに頷いた。
私
「私なら大丈夫です、続けてください…。」
坂口
「わかりました…。
これは奥様にお聞かせするべきだと思っているのですが、
流してもよろしいですか…?」
それは自家用車に設置していたドライブレコーダーの音声だった。
坂口
「なんとも耳を塞ぎたくなるような内容でしたが…。」
そう言って坂口さんはパソコンを開き、
ドライブレコーダーの映像を見せてくれた。
カメラはフロントガラスの方向を向いているため、
夫たちの姿は映っておらず音声だけ。
佐久間
『・・ていうかー、司さんってどうして奥さんと結婚したのー?
あんな地味な人のどこがいいのか私には全然わかんなーい。』
夫
『えー…まぁそれはノリ?(笑)
あとは俺がこんなことしてても気づかないくらい
鈍感な奴だからかなー(笑)』
佐久間
『えー!!(笑)
ひっどーい、それって奥さん知ってるのー?』
夫
『あんな鈍感な奴が知るわけないじゃん(笑)
え、もしかして愛ちゃんになんか言ってきたとか!?』
佐久間
『そんなんじゃないよー。
でもなんか司さんが奥さんと仲良さそうにしてると
妬いちゃうなーって思って。』
夫
『えー、なんだよ可愛いこと言っちゃってさー(笑)
じゃあ今からヤっちゃう…?(笑)』
佐久間
『え!?ここで!?(笑)』
夫
『だって今絶対誘ったでしょ〜?(笑)
ここなら誰にもバレないから(笑)』
それからの音声は二人が体を重ねているであろう
いやらしく汚らわしい音声が入っていた…。
私
「うっ…。」
私はさっき以上に気持ち悪くなりその場を離れ
お手洗いへ駆け込んだ。