◎前回の話はこちら
夫の不倫相手が、
娘の通う幼稚園の担任の先生だと知った義両親たち。
その時、何も知らない夫が帰宅した。
玄関にある見慣れない靴たちを見て慌ててやってきた夫。
夫
「亜美!?ちょ、どうしたの急に!?誰が…」
目の前には泣き崩れる母と、
怒りをなんとか抑えていた父。
顔面蒼白の義両親の姿やテーブルに並べていた
不倫証拠の数々を目の当たりにした夫は、
静かに震え始めその場でへたり込んでしまった。
夫
「な、なんだよ…これ…」
もう私は自分の気持ちに蓋をせず、
言いたいことを言うようにした。
私
「『なんだよこれ』?…それはこっちのセリフだよ。
あなた、仕事を辞めて毎日この女と何してるの?」
義母
「え…?それどういうことなの…!?」
私
「言い忘れてましたが司さん、仕事辞めてたみたいですよ。
ある時私が司さんに用があったので連絡を入れたんですが、
一向に返信がなくて。
困ったので会社に直接連絡を入れてみたら
『先週退社しましたけど…』って言われたんです。」
義母
「そ、そんな…。司、嘘よね!?」
夫
「そ、それは…」
私
「まさか、
私が言ってることが嘘だとは言わないよね?」
夫
「…仕事辞めた。」
あっさり夫は仕事を辞めていたことを認めた。
実は坂口さんが調べてくれた、
夫が仕事を辞めているという情報。
さすがにそれだけは辞めているという証拠がなかったため、
信用できなかった。
そこで私は会社に直接
「急用だから夫に繋いでほしい」
と頼むと既に退社済みだと教えてくれたのだった。
私
「それを隠してあなたは娘の担任とそういう関係にあったんでしょ?
私が気づいてないって思って、2人でバカみたいに盛り上がってたんだね。」
義父
「なんてことしたんだお前は…。」
義父は頭を抱えて椅子に座った。
母
「いつからなの…?」
夫
「…6月からです」
母
「入園してそんな経ってないじゃない…。
ほんとになんてこと…」
事実確認を進めていると、
夫は突然とんでもないことを言い出した。