◎前回の話はこちら
幼稚園の説明会が2つ終わった。
実際に参加してみると実にどれだけ子供たちのことを
よく見ているのかがわかった。
私
(だけどなぁ、なんかうちの過ごし方と違うというか…。
ピンとこない…。)
あまり印象に残らなかった。
夫も説明会を気にしていたようで帰宅してから
そのことを聞いてきた。
夫
「そういえば、説明会はどうだった?いい感じ?」
私
「それがさ、
あまりピンとこなくて菜子も遊んではいたけど他の子と距離があるというか…。
今だけかもしれないけどいつもと様子が違ったの。」
夫
「そっか…。
まぁあと1つ残ってるし、そこ見てから決めてもいいんじゃない?」
私
「そうね…!」
そして最後の1つの説明会を夫も一緒に参加した。
今思えばこれが運の尽きだったのかもしれない…。
そして最後の幼稚園の説明会当日。
夫は娘の幼稚園を選ぶために張り切っていた。
私
「そんなに張り切って…(笑)大丈夫?」
夫
「だって、菜子が通うかもしれない園を見に行くんだろ!?
そりゃ張り切るさ!」
私
「そうだよね(笑)
終わって帰ったら他の園と比べて菜子と一緒に決めよう!」
そうして私たちは説明会に向かった。
説明会にはそれなりの人数が集まっており、
子供を先生に預けて親だけで話を聞く人もいれば、
子供も一緒に参加している家族もいた。
娘は私から離れ、
すごくルンルンな様子で自分から先生のところへ行ってしまった。
私
(こんな自分から向かって行ったのはこの園が初めてだ…。)
始まる頃、先生たち数名が準備をしていたのを見ていた。
その中に1人だけ、容姿端麗な若い先生が目に入った。
その先生はおそらく20代前半のように見えて、
新人ではなさそうだけどベテランでもないような、そんな様子だった。
司会を務めていたその先生は、
園の説明をする園長のサポートや、
説明会に参加する子供たちのことを気遣いなどをしていたので、
私もよく印象に残っていた。
無意識にその先生を目で追いかけていると、
目があってしまった。
すると先生はニコッと微笑んでくださり、
私も微笑み返した。
私
(あぁびっくりした…。
優しそうな先生だなぁ。こんな人が担任とかなら私も安心できそう。)