◎前回の話はこちら
無事に説明会が終わり、
別室で遊んでいた娘を迎えに行こうとした。
夫
「あ、ごめん。ちょっとお手洗い借りたいんだけど…」
私
「意外に説明会長かったもんね(笑)
じゃあ私菜子を迎えに行ってくるから、表玄関で待ってるよ!」
夫
「悪い、すぐ戻るから!」
私
「はーい!」
1人で娘を迎えに行くと、
娘は帰りたくないとぐずるほど楽しかったらしい。
娘
「ヤダヤダ!まだ遊ぶのー!!」
私
「もう、時間だから帰んないと、ね?」
他の先生
「菜子ちゃん、すごくお利口さんに他のお友達と一緒に遊んでいましたよ。
菜子ちゃん、今日はもうお帰りの時間だから、また遊びにおいで!
先生たちも待ってるよ〜!」
先生たちがそれとなく帰るように誘導してくれ、
ようやく園から出ることができた。
表玄関に行くと、そこには夫の姿が。
私
「ごめん、司の方が早かったんだね!
なかなか菜子が帰ろうとしてくれなくて時間かかっちゃった。」
夫
「大丈夫、俺も今来たとこだから!じゃ帰ろうか。」
帰宅後、娘を加えてどこの幼稚園がいいか話し合いをした。
夫が参加できなかった他の園の説明が終わったところで、
夫が口を開いた。
夫
「…俺は今日の幼稚園の方がいいかなって思った。」
私
「そう?どうして?」
夫
「え?…いや、ほら、菜子も帰りたくないほど楽しく遊んでたみたいだし、
園の雰囲気もいいし、教育方針もうちに合ってるのかなって思って。」
確かに夫の言う通りだ。
それに私も最後の園の方が魅力的だと感じた。
教育目標が私の考えとぴったり同じだったから。
その他にも、制服は可愛いし何より自宅から徒歩5分なのだ。
私
「実は、私も最後の園が教育方針がいいなって思ってたの!
ねぇ菜子はどこの幼稚園がよかった?」
娘
「うーん…、今日のとこ!また遊びたい!」
私
「そっか!それなら決まりだね!今日行った幼稚園にしよう!」
夫と同じ意見だということもあって、
この時の私は、夫は本当に娘のことを思って選んでくれたんだと思っていた。
しかしそうではないと気づくまで、そう時間はかからなかった…。