息子からの罵声は日常茶飯事になり、自分の更年期も重なって状況は悪化する一方…。
私
「毎日毎日ほんとに…。あれは辛すぎる…。」
息子だけど私の知っている息子ではない、そんな複雑な心境が続く中、私のストレスは一気に溜まっていった。
そんなある日。
私
「あれ…、裕二携帯忘れて行ってるじゃん…!!」
夫が携帯を忘れて出社していた。
時計を見るとちょうどお昼の12時を指していた。
私
「うーん…、届けに行った方がいいのかな…。でも午前中は携帯鳴ってなかったしなぁ…」
届けに行こうか迷っていると、夫の携帯が突然鳴り出した。
私
「言ってる側から鳴り出した…!えっと…知らない番号だな…」
出ようか迷ったが、切れても切れても何度もかかってくるため、電話に出ることに。
私
「…もしもし。」
??
「てめぇどういう神経してんだこの野郎!!ふざけんじゃねーぞ!!」
電話に出た途端、ものすごい勢いで罵声を浴びせてきた。
私
「ちょ、ちょっと!!どちら様ですか!?」
??
「は!?あんたこそ誰だよ!」
私
「私はこの携帯の持ち主の妻です!あなたは!?いきなりなんなんですか!」
??
「え…、お、奥さん…?す、すみません…!俺は金谷純といいます…」
私
「金谷さん。それで?夫にどんなご用件でしょうか?」
金谷
「実は、ご主人が俺の婚約者に手を出しました。」
私
「…は?」
一瞬何を言われているのか理解できなかった。
夫が婚約者に手を出した…?
婚約者って誰?いつから?
ものすごい疑問が一気に湧き上がり、どこからどう聞けばいいのかわからなくなるくらい…。
金谷
「突然奥さんにこんなこと言って申し訳ありません…」
金谷さんに声をかけられたことで我に返った私は、意を決して何があったのか聞いてみることにした。
私
「あの…詳しくお話聞かせてください。」
金谷
「…わかりました、大丈夫です。」
そして私は金谷さんの言う『夫の不○』の全貌を知ることになる…。