高齢出産

【No.22】高齢出産に旦那の早期退職、社内不○がもたらした結末

高齢出産

学校から帰宅した息子に声をかけ、話があると伝えた。

珍しく息子の部屋に入れてくれ、久しぶりに2人っきりで話をする場ができた。


「…帰ってきて早々ごめんね。」

息子
「話って何?」


「うん。実はね…」

まだ中学生の息子にこの現実は厳しいかと悩んだが、隠し事はしたくないと思い今回起きたことを全て話した。

夫が不倫をしたこと、会社をクビになったこと、それらが原因で離婚すると決めたこと…。

終始無言で聞いていた息子を見て、私は一瞬後悔した。


(あぁ…やっぱり言わなきゃよかったかな…。)

でも・・。

息子
「…俺は大丈夫だから。母さんについていく。」

息子からはこの一言だけだった。


「え…?」

息子
「何だよ、え…って。…実はここ数日、母さんたちの会話聞こえてて、離婚すんだろうなぁって思ってた。というか、俺は小学生の時から父さんが違う女の人と会ってること、知ってた。」


「え…それって見たってこと?」

息子
「うん。普通に近所歩いてた。気持ち悪さを覚えてから、父さんと必要以上に関わりたくなくて。自然と母さんとも距離作ってた…。」

なんてことだろう…。

息子が見ていたのを知らずに夫は色んな女性と平気で外を歩いてた。

私が今まで気づかなかったのはある意味奇跡なのかもしれない…。

そして息子が最後にこう告げた。

息子
「父さんが母さんにしてやれなかった分、俺が母さんを守るし悲しませたりしない。それと…もっとこのこと早く話すべきだったのに言わなくてごめん。変な態度もとってごめん…。」

息子はそう言うと頭を下げて謝ってくれた。


「ううん…、健太は何も悪くない。母さんこそ、健太の気持ちに気づいてやれなくて本当にごめんね。これからは健太ときちんと向き合って行く。」

2人で涙を流しながら抱きしめ合い、離婚に向けて行動を始めた。

その後夫にもう一度離婚の取り決めについて話をし、こちらの条件を全て飲んでくれることに。

翌月には家を出ることができ、引越し資金は夫の貯金から出してもらうことになった。

慰謝料に関しては、これまでの女性や親友には求めず、その分夫に全て請求した。

それからは養育費も滞りなく支払ってもらい、私も働き始め贅沢はできないが不自由ない暮らしを手に入れることができた。

息子は一見冷たそうに見えるが、家のことをよく手伝うようになり、夫以上に頼れる存在になった。

息子
「今日は俺がご飯作るよ。」


「本当!?健太の作るご飯美味しくてお母さん好きだな〜(笑)」

不思議と3人でいた時より、よく笑えるようになったと感じる。

これからは息子と二人三脚で、生きていこうと思います。

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