◎前回の話はこちら
【No.11】結婚した夫は私のストーカーでした…
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鍵のついた謎の箱。
夫は元の場所に戻して家を出て行った。
その鍵を見つけないと
中は確認できない…。
私はものすごい勢いで
部屋のありとあらゆる場所を探した。
...
最初はこの箱の中にある物は、
あの時に回収した物なんだと思いもした。
でも私は夫と結婚した時に
全てをなかったことにしたくて処分していた。
だからここにあるはずがないのだ…。
あるはずのないものがここにあるということは、
夫がストーカーであると指しているだろう。
私はショックでしばらく動けなかった。
私
「こんなことって…ありえない…」
なら電車で出会ったのは…?
もしかしてあの時
痴漢していたのも夫だった…?
顔を見ていないから誰かはわかっていないし、
もし夫なら途中下車した時に私にくっついて一緒に降りて、
声をかけてきたと考えると流れ的にしっくりくる。
私
「嘘だ…」
受け入れたくなかったけど、
目の前にある物が全てを物語っている…。
出会ったことを考え始めたら
恐怖で震えが止まらなかった。
ーー証拠は取れる時に・・
香織が言った頃が頭をよぎる。
そうだ、
これ以外にも何かあるかもしれない。
ショックと恐怖で震える体を無理矢理動かし、
手当たり次第部屋を探った。
1時間くらい経過しただろうか、
気づけば部屋を出て家中を探し回っていた。
そして家中のあちこちから、
盗聴器らしきものが出てきた…。
私
「え…!?」
これを仕掛けたのが夫だとしたら…
ここで声を出したら
夫に気づかれてしまうかもしれない…
恐怖心を無理矢理落ち着かせ、
まずは盗聴器について調べることにした。
・見つけた時は外に出る、
・警察に通報する・・
たくさんのことが出てきたが、
仮に今ここで警察に通報しても、
これを仕掛けたのが夫ならあまりいい解決策にはならないと思い、
結局これからどうするか決めないことには
大胆に動くことはできないと悟った…。