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【No.20】結婚した夫は私のストーカーでした…
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困っていた人を助けた私に対して行き過ぎた感情を持った夫は、
義母とそのことを共有した。
それを聞いた義母は、
引きこもりだった息子が生きがいを見つけたことで、
その生きがいを手放さないよ...
完成した書類を確認しに事務所まで行き、
その後の流れまで説明してくれた。
私
「じゃああとは相手側に
離婚届とこれらの書類を出すということですね」
江田
「はい。
もし直接が難しれば事務所から送ることもできますが、
時間がかかってしまうケースが多いです…」
私
「そうですか…。
大丈夫です、自分で出します」
江田
「それとストーカー被害についてですが、
このまま訴えることもできますがどうしますか…?」
私
「はい、訴えます」
江田
「承知しました。
ではそのようにいたしましょう」
江田さんとスムーズなやりとりを行い、
その帰り道すぐに夫に連絡を入れようと携帯を開いた。
私
「うわ…またか」
携帯には不在着信の文字。
スクロールしてみるとその数はざっと30件…
私
「本当、
どうして気づかなかったんだろうな…」
自分の置かれてる状況に気づかなかったことに
自己嫌悪になりながら夫に電話をかけた。
秒で出る夫。
夫
『真奈!?!?
ありがとう!考え直してくれたんだね!」
私
「…違う、聡に渡したいものがあるの。
今から自宅に…」
夫
『渡したいもの!?何かな何かな…!
あ、俺はいつでも真奈のそばにいるよ?』
私
「え…?」
ちょうど近くの踏切が閉まる音がした。
と同時に、電話口からも同じ踏切の音が…。
一瞬寒気を感じ急いで振り向くと、
近くの物陰からこちらをじっと見ている夫の姿が…。