夫はストーカー

【No.21】結婚した夫は私のストーカーでした…

夫はストーカー

◎前回の話はこちら

【No.20】結婚した夫は私のストーカーでした…
◎前回の話はこちら 困っていた人を助けた私に対して行き過ぎた感情を持った夫は、 義母とそのことを共有した。 それを聞いた義母は、 引きこもりだった息子が生きがいを見つけたことで、 その生きがいを手放さないよ...

完成した書類を確認しに事務所まで行き、
その後の流れまで説明してくれた。


「じゃああとは相手側に
 離婚届とこれらの書類を出すということですね」

江田
「はい。
 もし直接が難しれば事務所から送ることもできますが、
 時間がかかってしまうケースが多いです…」


「そうですか…。
 大丈夫です、自分で出します」




江田
「それとストーカー被害についてですが、
 このまま訴えることもできますがどうしますか…?」


「はい、訴えます」

江田
「承知しました。
 ではそのようにいたしましょう」

江田さんとスムーズなやりとりを行い、
その帰り道すぐに夫に連絡を入れようと携帯を開いた。


「うわ…またか」

携帯には不在着信の文字。




スクロールしてみるとその数はざっと30件…


「本当、
 どうして気づかなかったんだろうな…」

自分の置かれてる状況に気づかなかったことに
自己嫌悪になりながら夫に電話をかけた。

秒で出る夫。


『真奈!?!?
 ありがとう!考え直してくれたんだね!」


「…違う、聡に渡したいものがあるの。
 今から自宅に…」





『渡したいもの!?何かな何かな…!
 あ、俺はいつでも真奈のそばにいるよ?』


「え…?」

ちょうど近くの踏切が閉まる音がした。

と同時に、電話口からも同じ踏切の音が…。

一瞬寒気を感じ急いで振り向くと、
近くの物陰からこちらをじっと見ている夫の姿が…。

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